フォローさせていただいている方のブログテーマを拝借しました。
私の場合は一瞬の迷いもなくノーサンキューです。
生まれ育った家は不幸でした。
何がというより家族全員が自分の置かれている状況に満足していなかった。
社会を恨んで自分の人生に満足できずにいた父。
その父を恨んで嘆き悲しむ母。
その親を恨んでグレていく兄たち。
やがて、彼らはそれぞれの人生を選びだし離散した。
そこに取り残されたのが私でした。
彼らは家を出る時にそれぞれ必要な物を持って出た。
お金であったり、家具であったり……
それは彼らにとって生きていく上で必要な選択であり必要な物であることを子どもの私は理解していた。
ただ問題は自分が生きるために必要な物を手に入れられる年齢に家族の中でいちばん年若い私が到達していなかっただけだった。
家族が去っていった空っぽの家の中。
TVや冷蔵庫がないどころか、子どもの私が所有していた私物のみが取り残されたがらんとした空間。
どうやって生きていけるのかどころか、明日のお米もないような状態。
今のように子どもに対する福祉が充実していない時代なので、例え今の私の経験値と知識を持ってその頃に戻ったとしても私は私を救えないと思う。
父や母や兄たちを変えることはできないと思う。
いや、逆に今の私の知識ならば「お前は生きていけない」と結論付けてしまっただろう。
子どもの頃のおバカな私は「いつか」を信じていた。
「いつか」父や母や兄たちが戻ってくる。
「いつか」私は普通の家の子として幸せになれる。
だけど、いつかなんて永遠にこなかった。
だからね、
私は「今がいちばん幸せ」だと信じるようになったの。
明日を生きる術さえ知らず、空っぽの家に取り残された子どもというのが私のスタート時点なら「今がいちばん幸せ」を追いかけることは容易いから。
今、私は生きていくために必要な物を持っている。
食べていくために必要な知識を持っている。
大切に思う家族を持っている。
今までの私の頑張りに感謝。
今までの人生に感謝。
今がいちばん幸せだから私は戻らない。