ガラス越しのセーラー服の女の子はじっと見つめてる


じゅうじゅうとけむりがあがる鉄板の上


しばらくすると満面の笑みを浮かべて指を二本ひろげる


暗黙の了解


パティ2枚のサインだ




あの頃 わたしはどこまでも調子にのっていた


ポテトの注文が入ると とぼけていつも多めに揚げてはつまみ食い


いろんなジュースをブレンドしてみたり


ソフトクリームをはさんでアイスバーガーをつくったり


向かいのかっこいいブティックの店員さんがくれば 黙ってポテトをLにした


店がおわれるとディスコに行き 甘いカクテルで酔いつぶれた



わたしの青春そのものだった


ファーストキスの相手もここで出逢った


恋にボロボロに傷ついたのもこの場所だった


はちゃめちゃだった


でも楽しかった




この歳になってもときどき思う


周りを気にすることなく


おもいきりはじけてみたいなと


とんでもないことをやらかしてみたいなと



ちゃんとしなきゃ


後で何言われるかわからない


そんな当たり前に相応な価値観がいつのまにか備わっていた自分


たぶん、、どんなにはずしても軌道に修正できるくらい大人になったんだろうな



周期が一巡したんかな


またあの頃に再びちかづいていくんかな













あのころわたしは どこまでも調子にのっていた


グランドをみんなと反対まわりに走っていたら体育教官にはいてるスリッパでなぐられた