昨日、台所で水の音がするので水道を締め忘れたか思って覗いてみたら、糸のような水がたらたらと流れていた。
家のはこんな感じのシングルレバーのシャワー付きの混合水栓。
確かにこの数ヶ月30秒に一回くらいの割合でポタポタとしずくが垂れるようになってきていたので、そろそろヤバいかなと思っていた所だったのだが・・・
で、どうにかならないかなと思い、試すつもりでレバーの下の銀色の円筒部分を回していたら、いきなりバカっと外れて水が吹き出した。
まさかこんなに簡単に外れるとは思っていなかったので、うかつにも元栓は閉めていなかった。
そして戻そうにも水圧が強いのに加え、シンクを挟んでいるために力が加えられず全然元に収まってくれない。
とりあえず上から抑え込んではいるけれど、脇からどんどん水が吹き出してくる大惨事となった。
慌てて家内を呼んで抑える係を代わってもらい、外の元栓を締めに走る。
ところが、このレバーというかハンドルというか、これが長いこと動かしていなかったせいか固着してしまったようでビクともしない。
ドライバーかなにかをてこにして回そうかと道具箱を探すが、今度は道具箱も見当たらない。
その間にも台所は大変な状態になっているし、家内も限界になってきている。
しょうがないのでもう一度交代し、シンクに足をかけるように乗りかかり、体重をかけて円筒をなんとか元に戻してとりあえずその場を収めた。
ひとまず落ち着いたので改めて道具箱を持ち、元栓のところへ。(道具箱は義父が邪魔になるからという理由で自分の車の中に仕舞っていたらしい。)
ところが箱が狭いし、ハンドルも微妙に大きすぎて、ドライバだのプライヤーだのではうまく取り扱えず、考え倦ねていたのだけど、ふと、ハンドルがネジで取り外しできることに気づき、軸だけになった元栓をプライヤーで挟んで回したら、実にあっさりと締まったのである。
そして改めて台所の水栓を分解したらこんなものが出てきた。
これは水栓用のカートリッジといわれているもので、上の金属の部分がゲーム機のジョイスティックのように動くのだけど、そこにレバーが接続され、これを上下したり左右に回したりして中に組まれたセラミックの水路を切り替えて湯水の調整を行う。
これが長年の使用でなかが擦り切れ、密閉がなくなって水漏れしてくるらしい。
というわけで、さっそく部品を取り寄せた。
これが6~7千円~万越と結構なお値段で、合わなかったら、あるいは、水漏れが止まらなかったらどうしよう!!、という心配をする間もなく僅か3分弱で交換完了。
水漏れもピタッと止まり、開閉もスムーズになった。
交換して良かった・・・のだけど、普通の水道だったらコマ一つ200円もかからなかったろうにと思うとちょっと複雑。
でもこのシングルハンドルの便利さは今更捨てられないだろう。
それに、業者に頼めばさらに数万円掛かった事を考えると一万円弱で済んだのだから、これで好しとすべきか。