映画「ヒューマン・キャッチャー/JEEPERS CREEPERS 2 」2003年米 | オヤジのブログ

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映画「ヒューマン・キャッチャー/JEEPERS CREEPERS 2 」

2003年米



----あらすじ----

トウモロコシ畑の中の数体の案山子。
父親から台風に備えて案山子の補強を命じられた男の子、幾体か並ぶ案山子の一つを針金で固定しているとき、ふと隣の案山子が動いたように見えて振り返る。


まるで生きているようだが、まさか作り物、見間違いだろうと思いながら視線をふと下に向けると、その足元にはまるで巨大な鳥のようなカギ爪がついていた。

少年が恐怖の表情を浮かべた刹那、「それ」は巨大な翼を広げると、少年をひっつかみ、茫然と見守る少年の父と兄の目の前から飛び去って行った。

場所が変わり、見渡す限りなにもない田舎を通る国道を、遠征試合帰りのバスケット選手やチアリーダー達をのせた黄色いハイスクールバスが走っていく。

と突然轟音とともにバスが傾いてしまう。
運転手やコーチたちが調べてみると、リアのダブルタイヤの一つに象牙でできた手裏剣のようなものが突き刺さっており、タイヤは無残にも裂けてしまっているのが確認できた。

助けを呼ぼうにも太陽黒点の影響か何かで携帯電話は通じず無線もダメ、周囲にはなにもなく、あと一時間もすると日も暮れてしまうことから、心もとないながら、残りのタイヤでバスは慎重に帰路へ向けて走り出す。

バスの中、チアリーダーの一人の女の子はうとうとと夢を見る。
ぼろぼろの黄色いシャツを着た同年代の男の子、血まみれになった幼い男の子、二人が必死に何かを訴えようとして手を振っている。

黄色いシャツはかつてこの地で、姉の目の前から化け物に連れ去られて行方不明になった男の子、幼い方はあのとうもろこしで同じく連れ去られた畑の男の子だった。

二人が指さす方を見ると何か黒い人影がトウモロコシ畑の中を物凄い勢いでバスの方へ向かってくる。と見るや、手にした十字型の手裏剣をバスに向けて投げつける。

物凄い衝撃にハッと目を覚ますと、現実にバスは再度のパンクで、今度こそ身動きが取れない状況となっているのだった。

外はすっかり暗くなっており、2次被害を避けるためバスの周囲へ発煙筒を並べていたコーチが悲鳴を上げる。

振り向くとさっきまでそこにいたコーチの姿が消えており、なぜか手にしていた発煙筒が空から降ってくる。

それを機に次々と巨大な蝙蝠のような影が大人たちを空へ連れ去ってしまい、生徒たちだけが残されてしまう。

その蝙蝠のような影は、あのとうもろこし畑の少年を連れ去ったものと同じ者だった。

 

この地には23年ごとに蘇り、23日間人々を襲うというモンスターのうわさがあった。
そのモンスターがよみがえる、ちょうど今年は23年目だったのだ。

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何も知らずに見てて、なんか見覚えがあるやつがいるなと思い、ジャスティン・ロングが出てきたところであぁ!!ってなった。
観たことも感想を書いたことも忘れてたジーパーズ・クリーパーズの続編だった。
前作、投げっぱなしのやりっぱなし、救われない結末となぞだけを残した感じで終わり、今回も怪物がなんなのかはわからず終いだったけど・・・
今回のストーリーはなんかよくわからない学園ホラーものになるかと思いきや、途中から子供を奪われた父親と兄貴の復讐劇に移行してく。
彼等が出てくるのは最初と終わりの方だけだけど、この続編は本来この親子だけで完結する話だったんじゃないかな。
それだけでは物語が膨らまないので学園ものをぶっこんでみたと。
もしかしたらどちらかを第三部に予定してたけど、尺の関係でくっつけてみたとかそんな感じ?
まあ間に挟まる話は単に怪物の特性や怖さが表現できればなんでも良いわけで、ちょっと古い感じだけど、そこそこのホラーには仕上がってる。
今回怪物の露出も多くて、何者かは分からないまでも、ある程度生態(取り込んだ獲物の部品を使って欠損した部位(頭ですら)再生しちゃうとか、武器も自作するほど意外に器用だとか、獲物に我慢できなくて窓ガラスぺろぺろとかお茶目な一面も笑)が分かるので親近感(?)が上がる。
ただ、前回出てきたトラックとか教会みたいな舞台装置が醸し出す雰囲気が薄れちゃっているのがもったいないかなという感じはする。
前回は「激突」みたいな得体の知れない理不尽な恐怖からの怪物だったけど、今回は最初からドラキュラ的な怪物全開だった。
SFXは2003年頃ってのを考えればまずまず頑張ってるかな。
ストーリーは色んなところからの寄せ集めだけど 、一つにうまくまとまっているといえばまとまっている。
おもしろい・・・10年前だったら。
今もおもしろいと思えるかどうかは、古めの映像と演出をどうとらえるかかな。
まあ、せっかく色んな要素を含んだ怪物なんだからもっと前面に出して、ジェイソンとかフレディみたいなポピュラーな存在にしちゃって、最近のSFXでリメイクしてみたらどうだろう。
その時はぜひあのごきげんなトラックも必須アイテムで。
・・・まあ、多分ないだろうね。