「男たちは、待ってくれない!」「こんな法律を守っていたらお嫁にいけなくなってしまう」と多くの女性から総スカンをくった法律があります。それは南アフリカにあるスワジランド王国で2001年9月に出された法令。「今後、若い女性の性交を5年間禁止する」という内容でした。同法律の中には、「処女は青と黄色のふさ(純潔のふさ)を身につける」「若い女性が男性と握手するのも禁止」なんて項目もあったそうです。背景には、スワジランドで猛威をふるっているエイズを予防する目的がありました。この法律は破ったら「牛一頭の罰金」という処罰付き。「牛一頭」は貧しいスワジランドでは大変なことです。しかし、「女性差別だ」「時代錯誤!」と世界中の人権団体や女性団体が猛反発。実際問題として「そんな法律を守っていたら、お嫁に行けなくなってしまう」と国民(特に若い女性)から総スカンされました。この法律の後日談ですが、意外な人が破ったことがきっかけで、事実上呆気なく、廃止されてしまいました。誰だと思います?それは作った本人です。このスワジランドは、いちおう立憲君主制国家ですが、国王の権力が強く、実質「独裁者国家」と言っていい国です。前述の「若い女性の性交5年間禁止法」もムスワティ国王自身が出したもの。法律が出されたのが2001年9月。しかし同年12月には、当のムスワティ国王(33歳)自身が、8人目の妻として17歳の少女と婚約して関係を持ってしまったのです。一夫多妻制なので、奥さんは何人でもOK。イスラム教国のように「4人まで」という制約もありません。作った国王自身が破ったことに対し、一番腹を立てたのは若い女性たち。王宮に大勢押しかけ「純潔のふさ」を投げ捨てて抗議しました。それを見たムスワティ国王は、あっさりと罪を認め、罰金の牛一頭を払ったそうです。その日以来、この法律はウヤムヤのまま実質廃止に。なんだかな、という感じですね。そのスワジランドで、毎年「リードダンス」といわれる行事があります。日本でいえばお正月の皇居一般参賀みたいな感じの行事。国王の姿をみんなで見る機会なのですが、大きく異なる点があります。それは参加資格は「若い処女のみ」ということ。その若い娘たちが国王の前でダンスをする日です。実は、国王から見たら「お嫁さん候補」を選ぶ日も兼ねています。参加する女性からすれば「国王に見初められる日」です。参加者の「いつか国王に選ばれて妻となって、贅沢な暮らしが出来る宮殿を一つあてがわれたい」なんて言葉がメディアで紹介されています。結構女性が好きな国王らしく、2010年現在では「13人」の妻がいます。人口110万のスワジランドで、2008年9月一日の「リードダンス」には7万人の「若い処女」が参加しています。かなりの確率ですね。女性蔑視だ!と抗議が殺到しそうな行事ですが、事実、世界にはまだこのような「婚活」もあるので紹介しました。