気合(仮)「“むしろ逆”というのは・・・もしかすると、勝つことを優先させ


たことで雰囲気が著しく乱れた、とか?」


 暁「・・・・・・」


暁は目を伏せ気味にして、ごくわずかにうなずきの動作をとった。


 気合(仮)「どうやら当たっていたみたいだね」


 暁「スポーツというものは人がやるものじゃないですか。


   するとどうしても人によって力量・結果に差が出てしまう。


   と、顧問の先生は言っていて・・・」


 気合(仮)「技術のある人とない人との間での軋轢、摩擦か・・・」


 暁「はい。勝てる人は勝てない人のことをいわば“集団の荷物”のように思って


   いて、一方で勝てない人は勝てる人から見下されている、という感覚になっ


   てしまって、当時所属していた部員全員にとって居心地の悪い雰囲気の漂う


   空間になってしまったんですよ」




つづく