先に動いたのは女(以降、“雪女”の方がなんとなく良さそうなので“雪女”で)の方。


雪女はいきなり、後方の車両へ向かって駆け出した。


 光倉「おいおい、いきなり逃亡かよ」


と小さく突っ込みを入れ、2人はその後を追う。


第4車両の後方まで来たとき、いきなり2人の頭上から冷たい液体が降り注いだ。


 仁菜浜「うわ!!冷たい!!まさか、液体窒素じゃないよね!?」


 光倉「おそらく違うな。液体窒素であれば人肌に触れた瞬間に凍傷を起こしている


     はずだから」


 雪女「安心して、ただの水よ」


いつの間にか、隣の車両に移り、喋っている。


光倉は上を見上げた。水が降ってきている部分には、不自然な機械が取り付けてある。


 光倉「(車内のスプリンクラーにカモフラージュさせて、といったところか)」


 雪女「これで、逃げられないわよ」


 仁菜浜「・・・?」


 雪女「ここは雪が降り続ける山岳地帯。ずぶ濡れの状態でうろつくものなら・・・」


 仁菜浜「ああ、なるほどね」


 雪女「(それだけが狙いじゃないけどね)」



つづく




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