北海道で吹雪の中スキーを滑った後、そういえばそんな感じの歌があったよな、とユーミンの「ブリザード」を聴いてみた。
歌詞の情景があまりにリアルなのでびっくりした。
「激しく舞い飛ぶ妖精たちが前を行くあなたの姿かき消す」
いや、顔にパチパチ当たる雪つぶては妖精ではなくて悪魔だったよ。
でもほんとうに、あっという間に相棒の姿は雪にかき消されたよ。
「ストックに着けた鈴の音だけが2人を導くの 音のない国」
昔はストックに鈴つけるの?どうして?と歌を聴きながら不思議に思っていた。
ホワイトアウトしたスキー場は、1メートル先が見えない。
そして、(あたりまえだけど)相棒は鈴をつけていなかったので、
「ふもとで(ゴンドラ乗り場で)会おうとスタート切った
必ずはぐれずについていけるわ(とは思ったけど)
ふいに見失って(そしてそのあと完全にはぐれたよ)」
ああ、鈴があれば、音で相手を追いかけられるんだ、と歌を聴いていて初めて思った。
というか、ホワイトアウトでも楽しそうに滑っている歌の中のこの人は、きっとスキー上級者に違いない。
万年初級者の私は、はぐれて一寸先も見えないホワイトアウトの中、コチコチアイスバーンを必死で降りたよ。心は泣いていたよ。
来シーズンのスキーはできれば「BRIZZARD」のない日に滑りたいものだな。