いやあ、凄い迫力だった。
漫画やアニメでストーリーを知っているから、次に何が起こるのかはわかっているのだけど、実写映画の音や映像の迫力は本当に凄かった。
衝撃を受けてヒッとかギャッっとかえー!とか、声が出そうになって大変だった。
203高地の激戦シーンから始まり、砲弾が炸裂し阿鼻叫喚の地獄のような戦場を狂戦士のように戦い抜ける主人公。
血の匂いすら感じさせるようなもの凄い戦闘シーンだった。
先日観たナポレオンのワーテルローの戦いを彷彿とさせる迫力だった。ハリウッド映画のような壮大さと、更にもっと残酷で泥臭い戦場描写は、日本人ならではの表現力ではなかろうか。
場面が一転し、雪に閉ざされた北海道の白い静寂の世界。
突如現れる熊の恐ろしいことと言ったら!
キャラクターの再現度は、もう漫画からそのままでてきたみたい。
主人公の杉本はもちろん、老齢の土方歳三もめちゃくちゃカッコよかった!
鶴見中尉に至っては、そっくり過ぎて漫画やアニメのイメージそのまんまで、でも俳優さんのもともとのハンサムさも垣間見える絶妙な再現度でした。
いっちゃってる狂った感じもジワジワきました。
美しいアイヌの言葉とその訳もそれぞれのシーンと重ねてあって、その言葉によって映画にさらに奥行きが加わっていた。
豊かなアイヌ文化と北海道の自然の美しさがとても合ってた。
可愛かったのは、アシリパちゃんの従兄弟のオソマちゃん、リス、そして仔熊。なんてかわいいの!
アイヌのジビエ料理、チチタプの、杉本用の特別鍋、オハウが美味しそうだったなあ!
もちろん、カワウソの頭も出てくるよ。うひゃーっとなるよ。
漫画に忠実に、世界観を映像と音と音楽と、俳優さんたちの体当たり演技で再現した、原作への愛に満ちた良作でした。
お話はまだまだ導入部。
これから話に深く関わってくるキャラクターが映画最後にチラリと登場したよ。続きが気になり過ぎる!
もう、ハリーポッターみたいにシリーズ化して、是非ともお話の最後まで映画化してほしい!