今朝密林から届いたので早速読んでみました、「なんでお前が救世主!?」。
(※一部ネタバレしているので読んでいない方は見ない方がいいと思います)
(※時系列の辺りは間違っている可能性大)
「なんでお前が救世主!?(通称:なまがき)」は、バベルの塔の女子中学生と下級天使の物語です。
エルシャダイから始まった竹安さんの一連の神話構想の時系列的には、こんな感じかな?
登場人物が一部被っているので、今回の作品とAMONは近い時期の話だと思いました。
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Exodus⇒GIDEON⇒El Shaddai⇒AMON⇒(なんでお前が救世主!?)⇒?
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今北産業のノリで流れを言ってみると、下級天使のレミエルが
「バベルの塔にいる“救世主”を探して、その救世主が後々人類を導いて行くようにサポートよろしくね^^」
と言う神の命を受け、四苦八苦しつつ、少しずつ天使として成長していく話です。
物語のメインの舞台は、“救世主”アップル・りんこが生活を送っているバベルの塔と、天界です。
りんこが通っているバベル中学校三年G組は男子生徒が僅か三人で、全員がピザ。
女子生徒にとっては、恋をしに行く男子生徒がいない状態/(^o^)\
一応、全員ピザの男子生徒の中でも 顔 は イケメンのブランが比較的モテているようなので、
やっぱり絶望的状況でもマシな方に人は流れて行くんだなー、という現実を見た気がしました。
アレですね、イケメングループの中の最下位より、フツメングループの首位の方がいい、ってことですね。
ワロタ……
で、一方のレミエルは、
天界から支給された知恵の実(×3)と点滴セット(りんこの体力回復用&レミエルの武器)を持って、
なぜかそのピザ男たちに強いライバル心を抱きつつりんこに接近。
レミエルの姿と声はりんこしか感知できないので、最初のうちはりんこが独り言を言って怪しまれたり、
いわゆるラノベっぽいドタバタ話が展開していきました。
…そんなドタバタ話が中盤まで展開していたのですが。
この小説、前半と後半の作品のテンションが全然違って、
作中、森ではぐれた友達を探している時に人喰いリンゴの木(?)を発見するのですが、
そのリンゴの意味が発覚した後、一気に進んでいく展開がすごく鬱で。
物語の最後は割と衝撃の展開でした。
すごく理に適った展開なので、頭のいい人は途中で気づくんだろうなーと思います。
そのリンゴの意味を知った後前半を思い出すと、結構きついんですよね。
要は、人喰いリンゴの木に喰われた方が後々の事を考慮するとよかったんですが、
目の前で喰われている人に遭遇してそんな風に考える余裕はないし、だいたいそんな事知らないんですよね。
りんこは最後後悔していたのかな、と思うと、ちょっとつらい。
…そうそう、ブログで我々人間を導いて下さっているミカエル様も登場してらっしゃいましたね。
ミカエル様が何故りんこが救世主になったのか説明して下さったのですが、
その理由を考えてみると、神はひどいことするなーと思いました。
この辺りはレミエルのその後に関係してくるので、詳しいことは読んでのお楽しみ、です。
神は気に入った人間を手元に置きたいのか、生かしたいのか、どっちなんでしょうね。
いや、神は好きだったり、気に入っている人間が本当にいるのかな?
最近、神はみんなに不平等な気がしてきました。
最後に。
今まで出てきた神話構想のGIDEONとAMONは、割と写実的な第三者視点の文体で、
神話構想の世界を外から見ているような感じだったのですが、
今回のなまがきは自分(=レミエル)視点で話が展開していったので、それが結構新鮮でした。
もちろん、書き手によって印象は違ったものになりますし、どっちが良い悪い、って話ではないです。
ただ、GIDEONとAMONはやっぱりエルシャダイをプレイした人前提の内容だったかな。
(たぶん、エルシャダイプレイヤーを主な購買層に据えていたはず)
そういう意味で、なまがきは一つの作品として完成していたな、と感じました。
エルシャダイプレイヤー以外の人の目に触れるように、という意図で女子高生ものになったらしいし、
実際、一つの読み物として面白かったので、
ラノベ好きな人は是非手にとってみてほしいな、と思いました。
おわり。