口は災いの元、の可能性あり?-3- | あんたは払うよ、権藤さん。の真意

あんたは払うよ、権藤さん。の真意

ご来場いただきまして誠にありがとうございます。「その1」などと付してある記事は続き物になっていますので、数字の若い順にご一読いただけると幸いです、としていたのですが、最近、数字入れ忘れてました。ごめんなさい。では、そろそろ開演です。Oh, yeah! Play it loud!

H氏とM氏のスパーリングが終わり、X氏と私の番となった。

 

言い忘れたが、マス・ボクシングは「当てない」という前提だからヘッドギヤとかは付けない。

しかし、念のため、私はマウスピースをした。

 

ゴングの前に、トレーナーが真剣な顔で私につぶやいた。

古い読者ならご存じであろう、あのワンインチ・パンチを打つ男である。

「気をつけて。確実に当ててくる人だから。まあ、権藤さんなら左(ジャブ)ですべて止められると思うけど。熱くならないで冷静に」

「心配すんなよ~俺がそう簡単にキレるわけないじゃん」

当てない、という単なる練習なのに、気分は完全に矢吹丈である。

まあ、ここら辺が面白いところなのだ。はは。

 

ゴングがなる前に私がX氏に、

「何ラウンドやりますか?」

と確認したところ、

「3、4ラウンドやりたいんですけど」

との回答だった。

え!?あんな調子で攻撃続けて4ラウンドもスタミナ持つ?

スタミナについては私も同じだが...

まあ、いいでしょう、いいでしょう。

 

それにしても、私のグローブ(14オンスのソフトタイプ)と比べて随分小さいのをしてるな。

まあいいや。

少年院のボクシング大会での力石徹もそうであったではないか。

 

私はトレーナーに、

「3、4ラウンドやるつもりらしいけど、どっちかがマズイと思ったら、止めて」

と言った。

 

ここまでで読者の方は既にX氏に悪い印象をお持ちかもしれないが、それは私の文才の至らぬところで、それは違う。

X氏はコスチュームこそ奇抜であるものの、いかにも悪そうな中高年、といった感じは全くない。

至って普通の方である。

 

ゴングが鳴った。

お互いに、よろしくお願いしま~す、と挨拶して、さあ、始まりだ。

 

<続く>