俺のギター(ギブソンSJ200)の弦高がまた高くなっちまった。(あ、ヴィンテージではありません。)
何時まで経っても状態の安定しないギターだな、こいつ。
楽器屋の長期滞留在庫で、「トップが日焼けしちゃいました価格」だったから買ったんだけどさ、元々の価格が高いから、安いけど高かったぞ。いや、高いけど安かった、のかな?
ヴィンテージ・ナチュラルだと思えばいいや、と思ったんだけど、サイドとバックは真っ白のままでやんの。
買って数年で何回かネックいじったんだけど、未だに安定しないのかよ~!
ったくよ~
しかし、素人目にはネックはほぼ真っ直ぐな感じだ。
サドルはとっくに限界まで低く削ってしまった。
仕方ない。
このギターを買った楽器屋は既にこの街から姿を消している。
私は、歓楽街の楽器店にギターを持ち込んだ。
「最近、店の外から楽器眺めて、すぐどっか行っちゃう男の子がいるんですよね...ギター欲しいのかな...」店の主は挨拶がわりに近況を話した。
「う~ん。ハイ落ちみたいですね・・・」
なんだよ~ギター・マガジンの記事みたいなこと言うじゃないか。
「ネック抜いて調整して、X万円ってとこかな~?」
あ~やはり、そんなになっちゃうよね・・・
ブツブツ・・・
私は、歓楽街の楽器店を出た。
道端に一人の少年が立っていた。
学習塾の専用のリュックを背負っている。
その少年は、硬い表情のまま私を見て、意を決したように言った。
「あの・・・権藤さん・・・ですよね・・・?」
<続く>