「と、まあ、こんな感じでさ...もっと他にも沢山あるんだけど。性格が違うって言えばそれまでだけど、俺にはさっぱり理解できないんだよな~」
ヨシオは自分の配偶者の一連のエピソードを話した後で私に言った。
私は、『トム・コリンズ』というバーでヨシオの話を聞いていた。
「面白い話じゃないか?ブログでも始めれば?鬼嫁日記とかいう題名でどうだい?」と私は言った。
「お前からすれば面白いだろうが、俺はちっとも面白くないぜ。それに、鬼嫁とは言ってないぞ。これは悪口ではない。単に事実を事実として述べているだけだ。同じようなことを知り合いの女性にも言われたけどね。」
ヨシオの配偶者の話は、確かに私にも理解不可能だった。
ビートルズの人気の理由に何故フレディ・マーキュリーが出てくるのか、洗濯物に手を伸ばしただけで何故怒鳴られなければならないのか。
ヨシオは、まだその他にも沢山の話があるという。
「『100枚の皿と1枚の皿』っていう話があるんだけどさ、」
何だ?『金の斧と銀の斧』みたいだな?
「ちょっと待て。題名からして面白そうだが、それはブログに書いてくれ」私はヨシオを遮った。
何にでも順番を付けたがる人。
そうだ。そういう人はいる。私は会ったことがある。思い出した。
それも、この『トム・コリンズ』で、確かに...
<続く>