ヨシオは家族全員で映画『相棒(最初の)』を観に行くことになった。
今日はヨシオの妹とその娘、トモコも一緒である。つまりヨシオからするとトモコは姪だ。トモコはヨシオを「ヨシオにいちゃん」と呼んでいるが、これは単に自分の母親がそう言っているので、それに倣っただけである。
以前から妹と姪はテレビの『相棒』が好きで、当初より映画に行くことは決めていた。映画化が決まり、舞い上がっていたと言っても良い。
ヨシオの家族は、テレビで習慣的には観ていないが、観ると面白いからこの機会に乗じて、という感じだった。
映画館で集合し、ヨシオが券を買っている最中、ヨシオの妻ヒロコが、妹とトモコに熱心に何かを語っている。
「何を話しているんだ...?」
映画はまさに満員であった。
ヨシオは水谷豊の復活(?)に心の中で快哉を叫んだ。
「面白かったけど、やっぱり『相棒』は、あんまり大規模な事件にしない方がいいんじゃない?その方が右京さんの推理が際立つしさ~」
「うん、ああいう事件だと「はいぃ~?」なんて言えないもんね。」
映画が終わり、妹と姪は感想を述べていた。
その後はみんなで食事をして、その日は終わった。
<続く>