今日は、小説作品、「DEAR(著:新井輝 富士見書房刊)」について紹介したいと思います。
なにかの事故とやらで、3人の人間が死んでしまいます。これから3回その日を繰り返すので、その内に問題を解決してください。青山正吾は、突然そんなことを聞かされ、目を覚ます。「ただの夢?」最初はそう思うが、確かに事件は起きてしまった。彼はそれを止めるため、3回の一日を繰り返すことになる。
新井輝先生の小説、DEARです。曜日シリーズとも呼ばれることがあるようですね。
本作はミステリー文庫で出版されており、目的もその事件の回避、つまり解決となります。
ルールとして、3人の人間が死ぬこと。その内の一人が「解決者」となること。解決者と、いわば「犯人」のみが、繰り返される時間の中にいる事実を認識できること、などなど。
そのルールに従って、正吾は同じ日を繰り返し。誰も死なない未来のために奮闘します。
しかし、本作の面白い所はそこではありません。登場する人物たちは、どこかで何らかの対人問題を抱えていたり、言葉にできない想いを秘めていたりします。ひとつひとつは単純なすれ違いだったりしますが、それが合わさって、3人が死ぬ悲劇が生まれることになるパターンもあります。
そういった悲劇を止め、より良い結末を迎えられるように奮闘する。本作の一番の見所は、そこにあるのだと私は思います。
書店で本作を見かけられたら、是非とも買っていただきたいと思います。非常に面白い作品ですから。
では、今日はここまで。明日また、お目にかかりましょう。
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