【PickUP@シネマ邦画】『るろうに剣心』 | U-NEXT [ユーネクスト]

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こちらは一昨日DVD / Blu-rayリリースされたばかり! U-NEXTでも、早々に配信スタートしております。若い子向けの作品だと思ってるかた、いらっしゃいませんか? これ、大人も楽しめる本気の時代劇アクションなのですよ!!

『るろうに剣心』です!




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$WATCH!U-NEXT[ユーネクスト]-るろうに剣心


時は明治。新しい時代となり10年。幕末の混乱期に暗躍し、最強の暗殺者として怖れられた維新の志士“人斬り抜刀斎”(佐藤健)は、新時代の幕開けとともに“不殺の誓い”を立てて緋村剣心と名前を変え、流浪人となっていた。その頃、東京では、抜刀斎を名乗るニセモノ・鵜堂(吉川晃司)が無差別な殺人を繰り返していた。女剣士・薫(武井咲)は、ひとりで鵜堂に立ち向かい、危ういところを剣心に助けられる。薫の道場に居候することになった剣心は、やがて実業家・武田(香川照之)の陰謀に巻き込まれていく。

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実は私個人的に、どういうわけか勝手に「子どもも楽しめるちょっと楽しい感じの映画」なのだと思い込んでいたのです。勝手に。

が! 本気の時代活劇でした!! 大人たちが本気で作った、時代エンタメアクション。メガホンを取ったのが、NHKドラマの「白州次郎」「龍馬伝」、映画にもなった「ハゲタカ」の大友啓史監督なんですね。納得です。

のっけから、ダイナミックな殺陣の連発。そして、アクションシーンが非常に多い! 悪役キャラが多く、主人公はそれぞれと闘いを強いられるので、息つくまもなく殺陣の連続。

主人公がいかに格好良くても、それとコントラストを描く悪役がつまらないとバランスが悪いわけですが、この作品、その悪役キャラたちがすごく個性的でイイのです。

敵の親玉が、香川照之さん。なんというかもう、すごくキモチワルくて、これぞ悪役という感じ。

そして、最強最悪の敵、主人公のニセモノを名乗る殺人者に、吉川晃司さん。納得のアクの強さ! そしてカッコよさ!!

また、敵か味方か、ミステリアスに登場するのが、阿片密造に絡む謎の女・恵に扮する蒼井優さん。いつもはナチュラルで涼やかな蒼井さんが漂わせる色香がまた、いいんです。

ほかにも、綾野剛さん、青木崇高さん、江口洋介さん、奥田瑛二さんらが登場。層が厚いですね。

個性的なベテラン勢のなかでも、佐藤健さんと武井咲さん、泥まみれになりながら全身全霊での熱演、フレッシュな存在感が、光っています。

特に佐藤健さん、想像以上に殺陣の身のこなしにキレの良さがあります! チャンバラの形式美だけではなく、目にもとまらぬ剣さばき、スゴ腕っぷりにも説得力あり。躍動感のあるカメラワークも相まって、迫力のあるアクションシーンになっています。一方で表情の作り方や声の出し方を繊細にコントロールし、剣心の持つ二面性、つまり、殺人者の顔を表現するシーンなどは、圧倒的な迫力があり驚かされます。

劇画調のセリフや、敵をひとりひとり倒すという展開の運びには、コミック原作らしい匂いも残していて。

一方で、映像の重厚さ、アクションのクオリティ、幕末から明治初期の文化的カオスの表現、そして演者さんたちの強烈な個性のぶつかり合いなどは、大人も十分に楽しめる作品です。

見どころいっぱいのこの作品、どうぞお楽しみください!



※PPV




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