春学期のあとの休みを利用しまして、ペルー旅行に行ってきました。簡単にですがご報告しておきます。


ペルーは、アンデス山脈の尾根にそびえる世界遺産のマチュピチュ や、フジモリ大統領時代の日本大使公邸占拠事件 等で記憶されている南米の国です。今回の旅行は、アンデス山脈の美しい光景を見るべく、ペルー出身の同級生Sに協力してもらって企画し、友人とともにでかけてきました。印象に残ったエピソードを。


・ペルーは、かつて、先住民によって作られたインカ帝国が治めていましたが、黄金を求めてやってきたスペイン人に征服され、植民地化されたという歴史を持っています。ペルー、クスコ、プノを訪れましたが、どの都市もスペイン風に造りかえられた姿で現在に残っています。


・結果、教会などには、先住民を虐げたスペイン人を英雄視するようなステンドグラスが当然のように飾られています。一方で、実際に住んでいる人々は、先住民を由来とした人々が大半のように感じられました。現在のペルーの人々は、(数百年も前のことですが、)スペインによる侵略についてどう考えているのか?現地で会った同級生のSに酔った勢いでたずねてみました。


・「難しい問題だけど、アメリカと比べてみると、アメリカを植民地化した人たちは、先住民をほとんど殺しつくしてしまった。ペルーでは、結果として、先住民由来の人々が多く残っている。そして、スペインに侵略されなければ、いまほどの発展ができていたかどうかはわからない。そう考えると、スペインの侵略も、一概に悪いこととは言えないんじゃないかな。」


雄大なアンデス山脈、世界遺産のマチュピチュとともに、彼のこの言葉も忘れることのできない思い出となりそうです。(うまく伝えられたかわからないですが。)