前のエントリーにて、チャレンジングな選択をしたと書きました春学期の授業ですが、結果としてたいへん有意義な履修をしたという感想を持っています。以下に簡単ですがまとめておきます。


春学期には、必修の2科目(戦略論と情報システム論)および選択2科目(資本政策論と管理会計論)を履修しました。


特に、戦略論においては、経営者が策定した戦略の着実な履行にはビジネスの現場の知識の活用が不可欠であるが、現場に裁量を与えすぎるとコントロールがしにくくなるという問題を重視し、組織文化に合わせて権限を最適に分散することが企業の持続的な競争優位の源泉になるとの考え方が強調されました。


また、資本政策論においては、負債比率の決定、経営者の報酬体系、資金調達およびリスク管理、株主還元政策について、企業が直面する投資機会の多寡が、最適な資本政策を決定するという考え方が強調されました。


管理会計論では、管理会計を活用して意思決定とその実施状況の管理を行う方法について学び、移転価格と費用賦課、予算管理、原価計算の各トピックについて学びました。


いずれも、留学前に携わっていた業務と密接に関わる内容であったため、実務経験に基づく問題意識について、理論面からどのような解釈が行われるのかを検討することができました。結果として、実務の処理を検討する上で、指針となる考え方を身につけることができたような気がしています。今後の授業でも、このような実感が持てる履修をしていきたいものです。