ウォールストリートを震撼させたリーマンブラザーズの経営破たんのニュースは、マンハッタンから遠く離れたここロチェスターでも話題になっています。あるブラジル人のクラスメイトは、リーマンの負債総額はブラジルの国債残高よりもでかい、と朝から興奮気味に語っていましたし、アメリカで投資銀行の職を探していた中国人は、これでまた就職の口が減ったとガックリしていました。


今日の授業はエコノミクスとファイナンスです。やはりいずれも初歩の初歩。私も少し気が緩んできたようで、眠い頭を必死に振って起きていました。やはり興味深かったのはファイナンスのJerry Warner教授の授業。企業の株価について、過去の株価の変化は将来の株価の変化と無相関である、というランダムウォークの理論を紹介していました。これは同時に、過去の情報はすでに株価に織り込まれているので、新しい情報のみが将来の株価に影響をあたえるということを意味しています。


さて、昨日大暴落したニューヨーク株式市場は、今日は米政策金利の据え置きというニュースが伝わる中でも少し戻して引けたようです。日経平均株価が12000円を割った日本市場、そして明日の米国市場はどうなるのでしょうか。新しい情報を待ちたいと思います。