私が通っているロチェスター大学サイモン経営大学院では、今日から秋学期の授業が始まりました。なんといっても教授一人当たりの論文引用数ナンバーワンの教授陣ですから、私自身、大変楽しみにしていました。秋学期一発目の授業ということで、教授たちも緊張していたのではないかと思いますが、なかなかすばらしい滑り出しでした。


今日の授業は、アカウンティングとフレームワークの授業ですが、いずれも初日ということで、初歩の初歩でした。アカウンティングでは、サーベンス・オックスリー法についての話題がでたので、この法律の導入で収益を倍増させた会計事務所は、事前に何らかのロビー活動を行ったのか、という質問をしてみました。答えは、あまり目立ってはいなかったとのこと。ロビー活動が盛んな米国なだけに、少し不思議な感じがしましたが、負担増を回避したい企業側が派手に活動をする一方、収益獲得意欲が見え隠れする会計事務所側はあまり目立ちたくなかったのかもしれませんね。


儲けている人が叩かれる、出る杭が打たれるーー日本ではよく言われることですが、それはここ米国でも同じなのかもしれません。文化の違いというのはなかなかすぐには判断を下せないものです。これからも、すぐに結論をだすことなく、よく観察したいと思います。