Kirk: How will I find you?
Dr.: Don’t worry…I’ll find you. See you around the galaxy.
この映画はスタートレックの映画の中でも
本国でも最も人気を博したものだとか。
まぁ、宇宙艦船としてのエンタープライズを一切出さずに、
人気を博した理由を考えると、
やっぱりストーリーの分かりやすさじゃないでしょうかねぇ。
まったく初めてスタートレックを見た人でも、
前作との関連の最初の部分(バルカン星のところ)を省けば、
そういえると思いますわ。
今回のセリフですが、
20世紀でカークとであった
海洋生物学者ジリアン・テイラー博士が
23世紀でカークで別れる際のやりとり。
何とも男勝りな彼女は、クジラ達と一緒に
23世紀に行ってしまった!
300年も時を越えて平静でしかも前向きで自立できる女性だよぉ。
↑ジリアン・テイラー博士
何ともスゴすぎ。
ところで、この映画は面白いんだけれど、
やっぱり日本人としては根幹から楽しめませんねぇ。
ザトウクジラのことを扱っているから(当時としての)でしょうか。
ストーリーとしては、カークたちの23世紀の地球に
「未知の生命体による物体」が迫る。
物体は人類誕生以前に交信していた
ザトウクジラとの交信を求めたが、
すでに23世紀には、かのクジラは全滅。
それでクジラを探してひどく地球の天候を荒れさせるという内容。
この状況を鎮めるため、カークがタイムワープ。
ザトウクジラを探しに20世紀(1986年)のシスコにGO!
の内容です。
そして紆余曲折、ザトウクジラのオスメス2匹(妊娠中)を
23世紀に連れ帰る珍道中ってな具合ですが…。
キャサリン・ヒックス演じるジリアン・テイラー博士が
劇中で「クジラを殺すことは許せない!
クジラを殺す野蛮な国がある」みたい的なことをいうのですが、
ちょっと許せません。
美味しんぼの山岡ではないですが、
18-19世紀に殺せるだけクジラを殺していたのは
まさにヨーロッパやアメリカ。
しかもザトウクジラはアメリカ式捕鯨の最大の被害者!
自分たちの蛮行を北欧や日本などに
擦り付けているとしか言いようがありません。
スタートレックの中で唯一許せない部分です。
日本はクジラを「食べる」国だったのであり、
それは「食文化」だったのです。
「スシ」をうまい!
というなら「クジラ」もくえ!
このヤンキー!
(失礼しました汗;)
まぁそのヤンキーの作ったものが大好きな私でありますが…。
つい先日、こんなものを買ってしまうくらい…
http://www.youseikatsu.jp/food/oniku/00532.aspx
クジラ好きな私としては、
この映画の根底部分が偽善、自分勝手としてか思えません。
まぁコメディな部分もあり、面白いのですが…。
グリーンピースのエコテロも
ちょくちょくニュースで流れる昨今。
ここばかりは日本人として譲れない部分だよ!
ブッシュくん。次はオバマくん?かな???