占領神話の崩壊 西鋭夫/岡﨑匡史 著

日本の敗戦前後 公文書は焼却したと言われてが 

実は多くが「私文書」として個人の手許に残されていた

これらの資料を占領期に積極的に収集したのが

フーヴァー研究所

スタンフォード大学の第一期卒業生

第31代米国大統領ハーバート・フーヴァーが

1919年に設立したフーヴァー研究所

戦後、フーヴァー自身が占領下の日本に赴き

占領政策にコミットと資料収集し

本来は公文書の私文書 書籍・専門書・新聞など

海路米国に持ち出された

役に立たない公文書は自己保身の為と

貴重な食糧 酒 タバコ 世界一強いドルと 

交換され 戦後の混乱期に安穏と暮らした

これらの資料には

「GHQ直筆・日本国憲法の原文」

「東京裁判の宣誓供述書」

「米軍向け特殊慰安婦施設協会」

「関東軍特務機関の阿片政策」

「日本共産党員の獄中手記」

「特高警察の極秘史料」などの史料が多数含まれ

「フーヴァー・トレジャーズ」と呼ばれる占領秘史

そこで浮かび上がるのは

日本国憲法制定をめぐるGHQと吉田茂の取り引き

GHQ幹部との裏接待

東京裁判における天皇免訴をめぐる暗闘

満洲国の財政を支えた阿片 麻薬政策と

それを担った三菱・三井による 日本国内での阿片栽培

大手製薬会社による 覚せい剤製造

免罪された戦犯者 特高警察

などの事実

戦後に改竄された「歴史の欺瞞」を炙り出す