身もこがれつつ 小倉山の百人一首  周防柳 著

来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや 藻塩の 身もこがれつつ

 

平安時代末期に貴族階級が衰退し

武士階級が飛躍的台頭し鎌倉幕府が成立したが

朝廷は武家政権打倒と日本全土の統治回復を目指す

後鳥羽院と藤原定家と藤原家隆の 身もこがれる三角関係

百人一首に 後鳥羽院と順徳院の2首が

なぜ選ばれたのか? 

承久の乱前後の史実を煌びやかに描きながら

その謎を解き明かす

 

中山義秀文学賞受賞作