こんにちは、yuriです。

 

今日は、フロイトについて書いていきますね。

 

心理学の世界では、有名人ですよね。

 

心理学を学び始めたばかりの私でも、名前は知っています。

 

 

『フロイトは、精神分析の人』です。

 

精神分析は、人間には無意識の過程が存在し、人の行動は無意識によって左右されるという基本的な過程に基づいています。

 

彼は、ヒステリー(今の解離性障害や身体表現性障害)の治療にもあたっていました。

 

その中で、人は意識することが苦痛であるような欲望を、無意識に抑圧することがあって、

それが神経症などの症状などとして表出されると考えていました。

 

だから、無意識領域に抑圧された葛藤などの内容を自覚し、本人が意識することによって、

症状が改善されるという治療仮説を立てていました。

 

 

また、彼が信じていたことは『科学』でした。

 

17歳の時に、カエルやヤツメウナギなどの両生類・魚類脊髄細胞の研究をしていました。

 

彼の目指す精神分析はあくまでも「科学」であり、理論の背景には生理学や唯物論的な科学観があったし、

精神分析は無意識に関する科学として方向づけていました。

 

また、彼は生涯、宗教もしくは宗教的なものに対して、非常に厳しい態度での拒否を示し続けていました。

 

そのため後年には、アドラー、ユングなど多くの仲間や弟子たちと袂を分かつことになったと言われています。

 

 

そして彼は、『自由連想法・夢分析ができる』人でした。

 

自由連想法とは、患者が寝椅子などに横たわり、リラックスした状態で、何気なく心に浮かんだことを言語化して語らせる方法です。

 

例えば、窓の外の山から緑を連想し、緑が・・・といった連想を患者が治療者に語るものです。

 

自由連想法の発展した形として、『お話し療法』も行っていました。

 

今日の精神医学においても、ナラティブセラピー(物語療法)やそのほかの方法で展開されています。

 

 

夢分析とは、患者の見た夢を分析することによって、無意識における葛藤や願望を知るものです。

 

夢の理解を通じて、患者の無意識的願望を告げることで、ヒステリーや不安症が治ると考えられていました。

 

 

最後に、彼は『知的好奇心を持ち続け、自己省察をする人』だったと思います。

 

自然科学者として出発し、脳性麻痺や失語症の臨床研究、局部麻酔剤としてのコカイン研究、催眠によるヒステリー症状の治療法など、多くの研究に携わりました。

 

また、非常に筆まめな方でもあったようです。

 

友人や婚約者、弟子たちとも親しく手紙を交わしたり、親友である耳鼻科医ヴィルヘルム・フリースと17年間文通を通じて、

自己の構造や精神分析学の基礎を見出したとともに、後世に精神分析を志す者たちが精神分析医になるために行う

訓練分析にあたる自己省察をつきつめていったと言われています。

 

 

彼は、日中の大部分を患者の治療と思索に当てていたと言われています。夜も論文の編集にいそしんでいました。

 

価値観や主張の違いから、様々な人物との悲しい決別も数多く経験しています。 

 

また晩年は、第1次世界大戦終結後の、生きることもままならない時期を過ごし、

ナチスによる激しいユダヤ人迫害の時代を生き抜いていきました。

 

しかし、亡命後は再び学問活動に戻ることができたようです。

 

彼の学びに対する意欲は、本当に尊敬するところです。

知的探求心は見習いたいです。

 

 

次回はユングについて書いていきますね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。