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戦後、特に黒澤映画の名脇役として活躍された、加東大介さんの著書

戦中、ニューギニアにて、負傷兵の慰問として演劇部隊の中心人物としてその名を馳せた



戦中で無論、残酷な側面も描写が入るが、

その中で一点の奇跡とも言えるような慰問を連日こなしていた



本当にこの本は素晴らしい

戦争体験者の言葉と言うのは一重に戦争は良くない、ってことで

ただ、少し違う側面から、勿論書かれたことは戦場の事であるから悲しく虚しいモノではあるものの、

慰問を通して著者が一生役者をやると、心に決めた戦場



それを余すところなく、書ききっている



こんなにも行間が優しく、内容は辛くて仕方が無かったって、叫びのような、

こんな文章を読むのは初めて



一度目の映画化は、観ていないが、二度目のものは、ビデオテープで観た

ちょうど東北出の部隊が観にきた時に、紙吹雪の雪を観て、客席の兵士全員が泣いたと言う



タイトルはそこから来たのだろう



先にかの漫画家、小林よしのりさんがこの本を紹介しており、

この紙吹雪の雪のエピソードを漫画で描いている



家宝にしたい、しかして、マジックのような効果を持った文体、行間



学校が休みの中学生辺りに最高にお薦めの1冊