す
最近の人たちだと
ベストキッドと言えば
ジャッキーチェンになりますか。
もちろん観ました。
悪くない。悪くないしおもろい。
やってることは同じやから。
でもやはり
俺にとってベストキッドとは
もう泣ける。
もちろん泣くような映画ちゃいます。
主人公のダニエルさん。
転校してきて気になる女子出来て
その女子が不良グループリーダーの元カノで
ことあるごとにいじめられ始め
何度かやり返すも、この不良グループは
全員街で最強の空手道場の門下生。
歯もたたない。もういよいよ限界って時に
アパート管理人の日系人のミヤギさんに助けられ
ダニエルさんはミヤギさんの強さに頼り
その空手道場にいじめを止めるよう
直談判に行きます。
が、空手大会で決着をつけることになり
ミヤギさんに稽古をつけてもらうことに。
ところが来る日も来る日もヤスリがけ
ペンキ塗り、ワックスがけ、、、、
全て空手の基本動作の反復訓練でした。
あれよあれよと強くなる中、一度だけ
ミヤギさんに奥義の話を聞きます。
空手の稽古以外にも良くしてもらい
ダニエルさんにとってミヤギさんは
かけがえのない人になります。
そんなミヤギさんも戦争で辛い思いをしたり
色々知る中でダニエルさんも本気で取り組み
人知れず奥義の練習もします。
苦戦しつつも勝ち進み、いざ決勝戦。
もう多分いじめられることもないほど強く
ダニエルさんにはミヤギさんとやってきたことが
無駄じゃないことの証明の方が大切に。
劣勢の前チャンピオン、不良リーダーに
コブラ会師範は急所攻撃を命じます。
思いっきり膝をやられ、さらにやられ
棄権を余儀なくされるも
ダニエルさんは勝ちたいと。
そしてほぼ片足でもう一度会場へ。
ミヤギさんも知らず、ただ一人で訓練してきた
奥義を出します。
相手の不良グループたちも努力を認め
感動のまま終わります。
泣ける。
頑張ればなんとかなるが
その動機は憎しみや自己満足ではダメだと
カタコトの先生が教えます。
ダニエルさんはこの時すでに二十歳超えてるのに
高校生役に違和感なし。
素晴らしい傑作でした。
そして2へ。
コブラ会の師範が門下生たちを
ゴミ呼ばわりしてるところをミヤギさんが
助けます。これが後々重要。
ミヤギさんちの都合で急遽沖縄へ。
沖縄の歴史や、映画独自の空手のルーツ
そんなのをなんとなーく流しながら
ミヤギさんが沖縄を出た理由の揉め事を
解決していきます。
最後はやっぱり空手なんですが
空手大会出たばっかなのにw
それもミヤギ流空手の教えに従い解決。
2は全体の雰囲気と、ピーターセテラの曲
これに尽きます。
このエピソードのおかげでミヤギさんと
ダニエルさんの仲はより強固なものに。
ここまではいいんです。
さて問題のベストキッド3
ここにきて一気に老けます。
でも話は沖縄から帰ってきた空港からなので
時間は経ってない設定。
二人が沖縄へ行ってる間に
かつて猛威を振るったコブラ会は大惨事。
門下生はみな辞め、借金まみれ。
師範は二人を恨みつつも経営を諦め
出資者の元へ廃業を告げに行きます。
ところがそいつはそのまま終わるんか!と。
仕返ししようぜ!ということで
街でも1番の金持ちで実業家の出資者が
あの手この手で二人を追い込みます。
心穏やかに修行あるのみと。
しかしチャンピオンになったダニエルさんは
ちょっとイキってしまいます。
そこに目をつけられ、その出資者本人から
もっと強くなれる修行しようぜと誘われます。
どれもミヤギさんが禁じていることばかり。
でもダニエルさんは空手大会に出て
賞金を手に入れミヤギさんの盆栽の店を
実現させたい気持ちと、チャンピオンとして
もっと勝ちたい気持ちとで焦りまくり
相手の思うツボにハマりどんどんボロボロに。
色々あった中で全てが罠だったと知り
ミヤギさんとダニエルさんは友情を取り戻し
また二人で修行してこいつらを打ち負かします。
ここまでで終わります。
感慨深いのは1の時の決勝戦の審判
3の決勝戦でも審判で
ちゃんとダニエルさんを覚えてます。
まあ映画は何年越しですが
話としては立て続けの設定ですからね。
3は当時、うーーーーんでしたが
今、続けて観るとあー良かったなと。
これで完結したなぁと。
が、このあとベストキッド4があるんです。
番外編とでも言おうか
ミヤギさんが知り合いのお宅に
留守を頼まれてそこで暮らす
とんでもおてんば少女に空手を通じて
正しい心をいつの間にか教える、という。
この子が今時の子で
うるさい、ダルい、うざい、ほっとけ
まあ普通の反抗期炸裂なんですが
お寺に行ったり共に生活する中で
教える時、セリフにはないけど
たまにミヤギさんが遠い目をします。
ダニエルさんを思い出してるかのように。
これも最後は空手で勝つんですが
泣けませんが感動します。
ミヤギさん役のノリユキ・パット・モリタさんは
もともとはコメディアンだそうです。
お亡くなりになられたそうで
これでもうベストキッドは作れません。
それが泣けるんです。
この人が劇中で言うことは全てが
人の真理です。
普通、アメリカが日本を描くと
とんでもないのが多いんですが
この作品に関してはBGM含め、神です。
2の沖縄についてはちょっと戦後丸出し。
でも許容範囲です。
ダニエルさんも今や51歳。
感動的なのは実の息子の名前が
ダニエル。
ミヤギさんの葬式では
センセイ、と呼び弔辞を読まれたそうです。
あーなんか観るもんないかなーと思ったら
ぜひとも一度、候補に入れてください。
俺は多分死ぬまでにあと100回は観ます。