私が産まれるときね、

年末ギリギリの夜で誰も来てくれなくて

母は一人で私を産んだんだ


産んだ次の朝はお正月で

病院のごはんもあまり用意ができていなくて

とても寂しい思いをしたって、母が言っていたな


子どもを産みたくて産んだわけじゃなかったって

夫(私の父ね)との生活がつまらなくてうんざりだったから

子どもを産んだって。

それに、仕事をしたかったから

そもそも結婚したくなかったって。




私が産まれたときね

母乳もミルクも飲まなくて、とても困ったって言ってた

保育園に入っても、とにかくごはんを食べなくて困ったって。


私もね、給食の時間が嫌で、

見つからないように、パンやおかずをポケットに入れて帰った覚えがあるな



今はもりもり食べるから

小さいときにどうして食べられなかったのかはわからないけどね


母のお腹にいる間、

「子どもなんて本当は欲しいわけじゃない」って気持ちを感じていたのかな


産まれちゃっていいのかなっていう胎児の頃の私のきもちも


本当はもっと違う人生を生きたかったっていう母のきもちも


今ならなんとなくわかるな



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