スーパーうさぎ、ちーたん | ウサギとリクガメのゆるい生活。

スーパーうさぎ、ちーたん


12月7日17:30頃ちーたん(名前はチロ)が亡くなりました。
11歳3ヶ月と22日でした。

Ez(エンセファリトゾーン)からの緑内障で一年半以上前から目が見えない生活、元気だった頃には無かった行動や体の異常が増えていき、先生には「これからはいつ何があってもおかしくないと思って下さい。」と言われていました。

これもEzが原因で、左に傾いては一周回るといった行動を繰り返すようになっていき、今年の7月26日に異変を感じて緊急で病院へ行き帰宅すると遂に自力で立つことが困難になっていました。
病院へ電話すると「寝たきりの生活に移行させましょう」と…。
立つことが困難になったとは言え、たまには立てるし動ける。なのに寝たきりの生活にさせてしまうのか…葛藤がありました。
ケージの一角に寝たきり生活を送るスペースを作ってはみたものの、やはりどうしても受け入れられない自分がいて完全に体を固定することが出来ず、ゆるく固定し寝かせました。
動きたがるちーたん。複雑な気持ちで、ちーたんを抑えました。ごめんねごめんねと何度も謝りました。
ある夜中、私がトイレに起きてフとちーたんの所を見ると、ちーたんがケージから転げ落ちて動けなくなっていました。
動きたくて動きたくて、這いつくばってケージから落ちてしまったようでした。
それを見て、これでは逆に可哀想なのかもしれないと思うようになり7月30日から体をしっかりとタオルで固定し完全に寝たきりの生活を送らせることにしました。
それでも尚ちーたんは動きたがりましたが、数日経過すると寝たきりの生活を受け入れてくれるようになりました。
先生のアドバイスを受け入れ寝たきりにさせる選択をしたこと、間違っていなかったんだと今だから思えます。

それから、ちーたんと私の介護生活が始まりました。
二週間置きの定期通院。
寝たきりになったら体が弱るのも速く「覚悟をしておいてくださいね」と何度も言われました。
だけど、そんな先生の言葉を見返すかのように、ちーたんは私の介護を頑張って受け入れてくれて何度も先生をビックリさせました。
本当に頑張っていたんです。
こんなに頑張れる子だったのかと飼い主の私すらも驚かされるほどの頑張りでした。

緊急で病院のお世話になることが増えたのは確かですが、これからは減っていく一方だと言われていた体重が逆に増えていたり、体調を崩して体重が減っても次にはまた増えていたり、ストレッチも頑張って受け入れてくれたから四肢の関節が固まることなく稼働域も広くて。
ちーたん、たくさんたくさん頑張っていました。
こんなに頑張ってくれて、年越しなんて余裕どころか、来年のお誕生日も迎えられるかもしれない。そんな期待もありました。

けど、12月4日のお昼の介護の後に異変に気付きました。呼吸が今まで見たことのない様子。病院は日曜の午後で休診。
今まで看取ってきたウサギたちの経験から、他の病院や夜間病院へ連れていく選択肢はありませんでした。
今は様子を見よう。
夜の介護の時間になり飲み薬を与えようとしたら、いままで好んで飲んでいたのに全く反応しなくなっていました。
正しく言うと、口を動かすことが出来なくなっていました。
あんなにモグモグ頑張って飲んでいた流動食も一切受け付けなくなっていました。
今日は流動食与えるのを止めよう。そしてケージに戻し、ちーたんが一番楽な体勢だったうつ伏せにして休ませました。
私がちーたんの口に入れてしまった流動食は、しばらく口の中に入ったままでしたが、脳からの変な伝達で急に頭を高くあげて体を震わせ激しく歯軋りをして流動食を吐き出しました。
これまでも神経症状は数え切れないほどありましたが、今回は異常な動きが絶えることなく続き、ちーたんの体が脳に乗っ取られているような感じでした。

次の日になり朝イチで病院へ行き、レントゲンと血液検査をして貰いましたが異常はなく、やはりEzからの神経症状だと判明しました。
脳が体を勝手に動かしている状態。
ちーたん自身、勝手に動いてしまう体に不便を感じていたと思いますし、見た目もとても苦しそうに見えるけど実際は痛くも苦しくもない。
薬を新たに追加して、様子を見ることになりました。
上手く飲ませることが出来ずかなり苦戦しましたが、流動食に混ぜて何とか与えました。
流動食も今までのようには飲んでくれない状態でしたが、シリンジ(注射器のようなもの)を危なくないギリギリまで口の中に深く入れて、ゆーっくり、ゆーっくり、喉の奥に入った流動食が自然と胃に入っていくように近い形で与えました。
一回の流動食を与えるのに約一時間掛けて、それを6回に分けて。ちーたん、頑張って頑張って少しずつではあったけど、頑張って胃の中に入れてくれました。

12月7日、与えている流動食と糞の量が釣り合ってないことと糞の形状が急に変わった(盲腸便に近いです)ので気になり、病院へ電話をしました。
担当の先生が不在だったので他の先生からの助言でしたが、糞に形があり糞が出ているのならば様子見でも構わないが、気になるようなら病院へ来てくださいと。
いったん様子を見よう、流動食も与えてみて異変がないかも見てみよう。
一日の最後の流動食の時間が来て、ゆーっくり、ゆーっくり与えました。
もうこれ以上は無理だよ飲めないよ、って時にはシリンジに飲みきれなかった流動食が残ってくっついてくるので、それが目安でした。
10本くらい飲んだ時だったと思います。
少しシリンジに流動食がくっついてくるようになりました。
「そろそろお腹いっぱいだね。もうちょっと飲んでみてダメそうだったら、今日はもう止めようね。」と声を掛けました。これが私の最後の選択肢でした。
ゆっくりシリンジを口に入れてまだ流動食を口に入れる前に、三回ほど、ほんの小さな痙攣を起こしました。
「また脳から変な伝達が来てるねぇ。治まるまで待ってから今日はもうあと一本で終わりにしようね。」
痙攣が治まってから、シリンジを再び口の中に入れ、またゆーっくり与えました。
与え終わってシリンジを見ると、流動食が全然くっついていませんでした。
「ちーたん偉いねー!全部飲めたんだねー!もう少し飲めるのかな?飲んでみる?」そうして約4本ほど与えました。
シリンジには全く流動食がくっついてきません。
バカな私は、そこでようやく異変に気付きました。
シリンジに全然流動食がくっついてこないなんて、あまりにもスムーズすぎる。
ちーたんは常に顔が横向きになっていたので、私が顔を真っ直ぐにして流動食を与えていました。
私が手を離すと当然のようにまた顔が横を向きます。
でも力が全然ない。冷静に、ちーたんの事をよく見ました。
初めに目を見ました。そこで初めて、既にちーたんが息を引き取っていたことに気付きました。
まさか、さっきの痙攣が最後のサインだったの?!
私は今まで数羽の子を目の前で看取ってきましたが、どの子も動きが一瞬オーバーになったり鳴いたり、明らかに分かるサインを出してから息を引き取っていきました。
そんな事があって、あの小さな小さな痙攣が最期のサインだとは思えず、ちーたんは既に亡くなっていると察した自分とは別に、本当に亡くなったのかちゃんと確認しないといけないと思う自分がいて、体のあらゆる部分を動かしたりして反応を見ました。
動きませんでした。
肺も心臓も動いてない…。
そして最後に眼球を触りました。そこで、改めてちーたんが亡くなったと実感しました。

病院へ電話をしました。
先生が実際に状態を見ていない以上、確実に亡くなったとは言えないと言われました。
蘇生措置も…と言われました。
だけど、もう亡くなっていることは明らかでした。
仮に蘇生措置を取るにしても間に合わないことは、今までの経験で素人の私でも分かりました。
「病院へは行かず、ゆっくりお家で休ませます。」そう伝えました。
もう、ちーたんは全力を出し切った。持ってる力を全部出し切って今まで頑張って頑張って頑張ったんだ。
ほんの小さな痙攣。それが今までの頑張り全てを物語ってる気がしました。

頑張ったね。本当に頑張ったね。

それしか言葉がありません。
ツラいのは確かだけど、尊敬と感謝の気持ちが大きいです。

訳あって、火葬は21日以降になります。
肛門と口にコットンを詰め、眼には軟膏を塗り医療用テープで目を覆って、ベビーパウダーを毛に着けて…冷凍庫で眠っています。
まだ二週間くらいありますが、これで、ちーたんを大事に想ってくれていた人にちーたんを綺麗な状態で見せてあげられると思いますし、その綺麗な状態で見送ることが出来ると思います。

ちーたん、本当に本当に頑張ったね!!
ちーたんは、私の一番頼りになる相棒で家族で、人間じゃ教えてくれないことを沢山教えてくれる偉大な先生でした。





























これからきっと、喪失感に襲われるんだろうなぁ。
それも乗り越えなきゃ行けませんね。
じゃなきゃ、ちーたんに示しがつかない。

ちーたん、たくさんたくさん有り難う!!
ずっと、だーーーい好き!!