病名は何だったか覚えてません。

母さん、薄情な娘でごめんなさい。



しかし入院してすぐ、母は全くしゃべれなくなりました。


「あー、あー」


この程度しかしゃべれず、その反応を見ていろんな話をした記憶があります。

また、自分で動く事もできなくなりました。

私はなんでかわからず、毎日泣いた記憶があります。


その間の父の金遣いは本当にひどかったです。

母の入院の為に借りたお金も、数ヶ月で一人で使いきってしまいました。

3日で10万円とか使うのは当たり前で、

私達には食事代として、1週間に5千円しかもらえませんでした。


また私が長女だった為、今まで母にしてきたしうちは

ほとんどそっくりそのまま私のところへきました。



半年程入院していたある日。

まだ全然動けない母が、片言で言ったヒトコト。

これで私はまだ頑張らなきゃいけないって思った。



「死・・に・・・・・た・・く・・・・な・・い・・・・」


必死に生きようとしている母がいた。

それからしばらくして、母はリハビリ専門も病院へうつる事になった。



自宅に戻ってこれたのは、入院してから1年半後の事だった。