なぜ吐くのか。
太ることが怖いから。

なぜ怖いのか。
痩せていることがアイデンティティだから。

どうすれば治るのか。
痩せること以外のアイデンティティを確立すること。

シンプルかつとても困難。
でも振り回されるのはもう終わりにしたい。

わたしの症状が一番酷い時は、
とにかく何でもいいからつめこみたい。
そしてひたすら吐き出したい。
その無限ループから抜け出せませんでした。

ある時カウンセラーの先生の一つの解釈がわたしをとても楽に
してくれました。つめこみたいのはあなたが自分を空っぽと感じていて、
それを埋めたくて埋めたくて仕方がないから。
吐き出したいのは普段言えない溜めてしまう言葉の代償。

自分の行為を正当化するわけではないけれど、
少し肩の荷が降りるような、そんな言葉でした。

もちろん根底にあるのは太ることへの恐怖、「痩せ願望」だと思います。

でも痩せ願望に陥るのは、そもそも痩せていなければ自分は無価値だと
感じてしまう、わたしの自我のもろさからくるのだと、そんな当たり前のこと
を痛感させられる言葉でした。
誰かの価値基準でしか、物事を計れないのです。

だから自分の意思を相手に伝えられない。
人の機嫌を伺っていつもにやにやおどおどしている。

そしてそれらの不安やストレスを自分にとっての快楽(食)
で解消しようとする。

その悪循環を断ち切るには、わたしによる、わたしのための、わたしだけの
価値観をしっかりと確立すること。
それなしに摂食障害は治らないと思います。(あくまでわたしの場合)

きっかけはささやかなダイエットだったかもしれません。
それが様々な問題点を浮き彫りにしたり、問題を誘発したりして、
複雑に絡みあうから厄介です。

人の数だけケースがあります。
飽食、されど痩せていることがステータス、そんな時代背景の現代です。
そんな中でも、どんな姿でも、お互いに認め合える関係性をつくれる
人間になりたいです。