思い立って久々に読書してました

わたし、はるかですUMAくん



読んだのは、

角田光代著

「予定日はジミー・ペイジ」

タイトルからして素敵センスすぎるわ。


妊娠した主人公の一人称で

日記のようなエッセイのような形式で

心の動きが描かれている小説です。

 

 


前に妊活で調べものをしていた時に

オススメに出てきて、

気になって買ったものの

そのままになっていたんだけど、


このタイミングで読んでみようと思ったのは


人生初の採卵を控え、

妊娠・出産について、頭の中を占める割合が

飛躍的に増大したからなんだろうなー。



そんな現金な理由で読んだけど、


すごくよかった。

読んでよかった。


こんな風にものが書けるようになりたい。

と思いました。

あ、作家さん並の文章力が欲しいという意味ではなく。

や、ほしいけど。そうじゃなく。



主人公の正直な気持ちの

描かれ方がすごくよかったんですよね。


たとえば

通りがかった小学校の七夕の短冊を見て


「まいにちカレーが食べたい」

ばかだなあ。

「おばあちゃんが長生きしますように」

おばあちゃん、これ見たら泣くよ。

「世界が平和でありますように」

うわ。


って思うところとか。

生の気持ちがうまーーく描かれていて。



そんな主人公が、妊娠が分かった瞬間、

妊娠を喜べない自分に直面するところから

話が展開していくんですが、


そういう率直に出てくる感情に蓋をせず

それが描かれているからこそ、


大きな事件は起きないけれど、


ふとしたきっかけで起きる気持ちの変化や

自分の中の確執や葛藤、気付いたことなど、

そういうものがすごく胸に迫ってくる。



わたしは、自分自身

何となく母性薄めなんじゃかいかなと

思うところがあるので、


周りと違う自分を受け止めながらもがく

主人公に共感したし、

それでいいんだよね、って

穏やかな気持ちになりました。



だからこそわたしも、

自分をキレイに繕った言葉じゃなくて、

心から思うことを綴っていきたい。


人の心に響くものって、

葛藤であっても心からの言葉だったり

そうやって気付いた希望だったり

するんだろうな。


そういうものが書けるようになりたい。

と、改めて思ったのでしたくもり


電子書籍で、スマホからさくっと読み始められたのも
よかったです。