仕事に復帰後、小児科外来に配属されて気付いた事ですが・・・
最近のお母さん達はとにかく綺麗
私の勝手なイメージで、母親というものは、
子育てに翻弄し、自分の身なりなんて構っていられない
そういうものだと思っていました・・・
でもね、最近のお母さん達って本当に綺麗なんです
子供を産んだとは思えない位、細くてスタイルがいいし、
お化粧もオシャレも完璧
私なんかより全然女らしくて、美しい・・・
そんな彼女達を見ていると、「スゴイな~」って感心すると同時に、
正直、胸が苦しくなります。
だって、私にはどちらも手に入らなかったから・・・。
痩せた身体 と 子供
私が欲しくて欲しくて堪らなかった痩せた身体を、彼女達は手に入れている。
それだけじゃない・・・子供さえも授かっている。
私にはどちらも手に入らなかったから・・・。
だから彼女達の生き生きした姿を見ると、思いたくなくても思ってしまいます。
「ズルイ・・・」って
でも・・・そんな事思っても仕方ないんですよね。
私が彼女達と顔を会わすのは、診察時間だけ。
長くても10分位・・・。短いと数分です。
そう。私が知っている彼女達は、24時間のうちの、たったの数分なんです。
その数分だけの彼女達を見て、
「彼女達は幸せだ。羨ましい。ズルイ。」
って思うことは、あまり意味が無いのかもしれません。
彼女達にだって、私にはわからない苦悩があるのでしょう。
人には言えないくらい辛かった過去があるのかもしれない。
逆に言えば、彼女達から見た私は、
自由気ままな生活を謳歌している独身女
に映っているのかもしれないし
人と比べたって仕方ないもの・・・。
特に「幸せかどうか」なんて、明確な判断基準があるわけじゃない。
だから、比べる事自体、無意味な事なのかもしれない。
手に入らない物を数えて生きていくのは、虚しい。
いくら数えたって、虚しさが募るだけ・・・。
だったら、今手にしている物を数えて生きていきたい。
きっと、その方がずっと幸せだと思うから。