摂食障害が治る
ということはとても楽になることだと思っていました。
風邪が治れば熱は下がり、咳も止まって楽になるでしょう?
切り傷が治れば血は出なくなって、痛みも無くなり楽になるでしょう?
摂食障害も同じだと、ずっと思っていました。
治ったら楽になれる、と・・・。
でも、ちょっと違うみたいです
治るということは・・・
栄養失調ギリギリの低体重ではいられなくなります。
自分の食欲を信じて食事をしなくてはいけなくなります。
痩せてさえいればいい、とずっと信じてきたこの考えが違うんだと認めなくてはならなくなります。
痩せっぽっちだった身体を手放し、
食べ物に溢れたこの世界で、
自分の欲求を信じて、
自分の欲求に従い、
自分の力で必要な物と不必要な物を選択して、
生きていかなくてはなりません。
これはとても難しい事だと思います。
だって、今までしたことが無い事ばかりなんだもの・・・。
体重が増えたら私じゃなくなると本気で信じていたし、
私の食欲は底なしだと思っていたから、自分の食欲を信じるなんて怖くて出来なかったし、
必要な物と不必要なものがわからなかったから、目の前にある全ての物を食べ尽くしてしまっていたわけだから・・・。
だから、治るって、ただただ楽になるだけじゃないんですよね。
とても苦しさを伴うような気がします。
それでも・・・
私はやっぱり治りたいなぁ・・・
治る苦しさを前に引き返したくなることはあるけれど、
それでも、
「私は、治りたい。」
そう思うのです。