いよいよ、やって参りました「ほろうぃん」!

今日は、僕も仮装に参加…

蒼磨様たちを、驚かせるぞ!


じゃーん

…え?何の格好か分からない??―――『召使い』ですよ!魔法使いじゃ有りません。

だって、僕は一介の書生ですから…ぴったりではないですか!(単にお金が無かったので凄い装束が買えなかったのですが…制服も買ってしまったし)

蒼磨様のお部屋をその格好でしずしずと尋ねました。

「…あれっ!?」

「ドラキュラだ――――――!!!

なんと、蒼磨様も仮装を!「驚かせようと思ったんだよ」「とてもお似合いです!」

「色合いも似てるし、示し合わせたみたいだね」本当に、配役もぴったりです。

お菓子を頂いて居ると…扉がバーン!…現れたのは。

「我こそはドラキュラだぞ!!」――日本刀を持った変なドラキュラが現れました…

「ずるいぞ!二人で先に楽しんでるなんて」

「なに言ってるんだ、先ほど使用人に呼びに行かせたら転寝をしていたそうじゃないか」

ご立腹の櫻弥様。「二人で寸劇をやってくれなきゃ切っちゃうぞ!」

はろうぃんのお化けより性質が悪いです。

仕方なく、僕たちは寸劇を始める事に…

歩いてくる僕。其処に…バサッ!!「…正崇、お前の血が欲しい!」

「えッ?僕、困ります」(素)

「あれえ~~~、たすけて~~」(棒読み)

「正崇、僕と永遠に生きるんだ」「!!!!!」

フリ、で、蒼磨様はそっと首筋に唇で触れたので、僕はくすぐったくて笑って仕舞いました。

「だ~~~~~め~~~~~~~!!!

其処で、櫻弥様の駄目出し炸裂。

「カットカット!全然、怖くないじゃない!!」

そんなことを言われましても!

「ドラキュラってのはこうだよ。こう!!」

「あいた~~~~~~~~っ!!!

「櫻弥!!本当に噛む奴が居るか!!」

首に、歯型が残って仕舞いました……・