宿探しのIT化をすることにした。
ロンドン初日に行ったホステル“No.8”でのことがきっかけで。

インターネットを今まで使ってなかった、というわけではない。

大きな都市には必ずと言っていいほど安宿が固まっているエリアがある。
基本的には高級ホテルがあるエリアの少し外れにある。
バンコクならカオサン、ムンバイならインド門付近、イスタンブールはスルタンハーメット。

そのエリアの名前をなんとなく調べておく、ために使っていた。
あ、でもこの中でインターネットから知ったのはムンバイだけか。

カオサンは日本で読んだ本に書いてあったのを覚えていて
スルタンはムンバイで会ったダグに聞いた。

ヘウンデ=プサンはモテル村を地図で見つけて
ブカレストでは中級ホテルのフロント係に教えてもらい
バスマネ=イズミルはトルコ人学生の2人組とタクシーの運転手に案内してもらい

アムスでは怪しい雰囲気に導かれて歩いてたらそこが安宿街で
ロンドンも空港のツーリストインフォメーションで話してたら、話に割り込んできたバックパッカーに言われた通りにきただけだった。

そのバックパッカーが、10ポンド以下で泊まれる、って言ってたからこのホステル“No.8”に来た。
しかし、レセプションでフロント係には15ポンドだと言われた。

レセプションと言ってもバーカウンター。
フロント係と言ってもスキンヘッドのおっさん。
No.8と言うのはもちろんビリヤードの黒玉の8のこと。

ここはホステル兼ビリヤードプール兼バーという場所。
ロックがガンガンかかってて、すげえ良い◎


でも15ポンドは話が違う。
ポンドはユーロより10円くらい高いはずだから、2000円オーバー。。

あのバックパッカーが嘘を言ってるとも思えない。
人の面倒を見るのが楽しくて仕方がない、というようなしゃべり方だった。

僕//もっと安い部屋は?
スキンヘッド//15ポンドが一番安いよ。
僕//10ポンド以下でないの?
ス//ないよ。だって予約してないだろ?
僕//うん、してないよ。

予約?

僕//予約してたらもっと安いのあるの?
ス//日によってな。そこにパソコンあるから見てみるといいよ。
僕//え、今からでも予約できるの?
ス//できるよ。Hostel Worldってサイト知ってるか?
僕//聞いたことある。
ス//そっから予約するんだよ。


で、予約したら、1泊5.40ポンドで宿泊できた。
手数料として1ポンドほどHostel Worldにも支払う。

テサロニキで会ったヨーロッパ旅行中のユウタロウさんが使ってるって言ってたのは覚えてたけど、こんなに使えるとは。

ネット予約する際にいくらか手数料をHostel Worldに支払う。
Hostel Worldは各宿の予約管理を代行している。
Hostel World経由で予約すると、通常料金よりも安い。

こんなサイトだってことはわかった。

安い、ってところはもとより

冬のヨーロッパは雨。
アナログな宿探しは寒ーい。

ということでIT化することにした。

ロンドン3泊~4泊目の宿も、それから行くリバプールの宿もネット予約してしまった。


バンコクで暑い中、宿探しをしていたころが懐かしい。
値段を聞いて、電気がつくか確かめ、シャワーが出るか確かめ、トイレが流れるか確かめ…

今はただキーボードをたたくだけ。

はっはっは、これが文明開化だよ。

はっはっはっ!

はーっはっはっ!!


・・・・はーぁ。

0912032352