ホテルでチェックアウトを済ませると、
カウンターにいたオッサンがタクシーを手配してやろうか、と言い出した。

僕はバックパッカーのメッカ、ここカオサンでこれから過ごす宿を決めるから、
タクシーはいらない。歩いて行く、と伝えた。

すると、おっさんと、彼の近くにいた女の子が笑い出した。
[You can't walk to Khao San.]
だからやっぱりタクシーを、ってな感じで、外に出ようとするおっさんを引き留めた。

“to Khao San”っていうか、いま“in khao San”だろ?

僕は昨日空港で渡された3種類の地図のうちから、部屋を出る前に選んだ使いやすそうな1枚を広げて
安宿のマークがたくさん付いているカオサン地区を指さした。

「Where is this hotel?」

おっさんは少し地図を眺め、カオサンを指差した。
しかし、その指はみるみる東に移動し都心部まで動き、
さらにそこから北に動いた。。

[Here.]




ディンデン地区。


ほらあるでしょ、“ナイスパレス”、ここに。
と自分のホテルが地図に載ってて自慢げなおっさん。

カオサンまではタクシーで30分くらいかかるらしい。


ポピーめ。
てっきりカオサンのホテルにつれてってくれたもんだと思ってたぜ。

それを伝えると
[Thank you for your "mis-staying".]
と笑顔のおっさん。



ま、いっか。


近くにスカイトレインっていう電車が通っているみたいなので、
とりあえずそれに乗って、都心部に出ることにした。
6駅で30bt=約100円。

タクタクの兄ちゃんはスカイトレインが高いと言っていたけど、
別に高級な乗り物ってわけでもなく
若者や家族連れが乗っていた。

サイアム駅で降りるとグアムとかにもあるような見慣れたショッピングモールがあった。
1万円のうち、5千円だけ両替してほしい、と言っている日本人の女の子2人組がいた。
体がある程度冷めたのですぐにでた。


屋台のチキンを買って、タクシーに乗った。
チキン17bt。タクシー100bt。

暑い。とにかく暑いのでバスの値段も見てから決めようと思ってたのを忘れてた。

カオサンロードについた。
イメージしていたよりも善玉菌が多いような気がする。
もっとドラッギーで汚くて闇ヤミしている様子を想像してた。

安宿街を歩いていると、飯を食ってる宿の主人に声をかけられた。

――扇風機の部屋なら350btを300btにしてやるぜ。
――部屋見せて。

思ってた安宿より綺麗だった。

シャワーのお湯も出る。


[Check in?]と促すおっさん。

「How much?」もう1度確認。

[300bt]とおっさん。

「250!」値切るおれ。

奥さんと苦笑いで顔を合わせ。[280]とおっさん。

「オーケー。」握手。

暑いので、裸になりベッドに寝転がり涼しくなるのを待つ。

地図を広げたり、これを書いたり。

そういえば、闇両替ってないのだろうか?
最初の5千円も今日の20ドルも正規のレートで両替している。
長く滞在する国なので、少しでも安くバーツを手に入れたいのだが…

ネット環境も見つけたいし、、今日の夜はいろいろ歩き回ってみよう。

009051409

タクタク(taktak)
Michina

first day hotel 900Bt
Michina

Second day guest house 280Bt
Michina