「難読漢字の奥義書」に掲載されている漢字のなかで、漢検配当外を取り出してみた。
カッコ内はページ
○若いころ、彼らはいつも酒を賖って飲んでいた。(29)
賖(おきの)る=シャ(JIS第4)
おぎのる
代金を後払いにしてツケで買う。かけうり、かけがい。
○的皪として、午後の日を受けた近江の湖が光っている。(63)
皪(レキ)はJIS第3
連綿l畳韻で白く輝くキラキラの意。
○古代エジプトでは、ミイラを作る際に没薬を用いた。(67)
もつやく
没(モチ、モツ)は呉音。
漢検漢和にないが出る可能性はある。
カンラン科の低木から取れるゴム樹脂、防腐剤。
○名古屋の土産に外郎を買う。(80)
ういろう
外(ウイ)は唐音。漢検漢和掲載だが、問題未出。
○そのお坊さんは、売僧だとして非難を浴びた。(81)
売(マイ)は唐音。未出。
○選手交代のアナウンスに、スタンドが響めく。(89)
どよ・めく
「響動(どよめ)く」も用例あるが(たぶん露伴)、配当なし。
○晴れていても大変なのに、況して雨ならなお大変だ。(91)
ま・して
配当なし。況(いわ)んやの現代語。
○彼はとても権高な態度で、部下をこき使う。(101)
けんだか
漢検1級必出。「権」に定着している音読みはありません、とあるが、漢検では「おもり、はかる、いきおい、かり」が訓読み。
○古ぼけた木賃宿(きちんやど)に泊まる。(103)
○彼女の行動には何の底意(そこい)もない。(103)
出そうで出ない問題。
底意=下心