06-① 山風は連なりたる千頃のロテキを折るるかと思わるるばかりに吹き揉めて、その烈しきことを譬うるにものなし。
蘆荻
一望千頃
一望無垠
揉(た)める
矯める
揉(いりま)じる
花袋「日光山の奥」
06-① 山風は連なりたる千頃のロテキを折るるかと思わるるばかりに吹き揉めて、その烈しきことを譬うるにものなし。
蘆荻
一望千頃
一望無垠
揉(た)める
矯める
揉(いりま)じる
花袋「日光山の奥」
06-① 疾言遽色 軽佻にして威厳なし。
きょしょく
落ち着きがない。
疾言は早口でしゃべる
遽色はあわてた顔つき
06-① 洪範きゅうちゅう
九疇
模範となる政治道徳。書経。
06-① 躍躍たる毚兎(ざんと、さんと)犬に遇いて之を獲らる。
てきてき
詩経・小雅
毚兎=漢字源にはサント。
毚(サン)はJIS第4、部首比、配当外。
すきまに割り込むうさぎ。
躍躍とは小躍りしながら走る様子。
趯趯に当てた用法。
06-① 海外図誌の類が盛んに栞行された。(準1)
かんこう
06-① 利巧⇔うぐ(準1)
迂愚
06-① 儲蓄=とうじん(準1)
蕩尽
06-① 禿筆を揮って草(×操)した一文が意に充たず恩師の斧正を乞うて急場を凌いだ。(準1)
22-③ 一穂の灯提(かか)げて怪しげなる薄色の折り紙延べ拡げ、命毛の細々と認むる小筆の運び絶え間なく、
いのちげ
力毛
文字を書くのに最も大切な毛、筆 の穂先のいちばん長い毛。
漢検漢和になし。
30-② 肯えて禿筆をなめ一文を草する。(準1)
22-① 凹硯禿筆倉卒に草(ソウ)を起こす。(〃)
とくひつ
先端のすり切れた筆。ちびふで。
06-① 駄馬⇔しゅんめ(準1)
30-② シュンメ痴漢を乗せて走る。(〃)
21-② 〃
駿馬
駄(の)せる。
痴漢は凡人、つまらない男。
いい馬に乗っている凡人。釣り合わない。世間がちぐはぐなこと。
06-① 早春の凪いだ海を眺めていた。(準1)
30-③ 遊びに荒ぶ心が漸和いできた。(〃)
30-① 日の暮れまでには凪ぐであろう。(〃)
26-① 小春日和で海は凪いでいた。(〃)
22-① 徐々に心が和いできた。(〃)
21-① ようやく心が和いできた。(〃)
11-② 海の面が和いでいる。(〃)
な
徐々に心が和らいできた。(2級)
やわ
和ぐ=凪ぐ、はガ行5段活用。
問題文では、イ音便になっているので難しい。おまけに現代では心がナグという使い方はしない。
*カ、ガ、サ行の四段活用の連用形はイ音便に変わる。
おまけに音便化した後、連濁している。
和(な)ぎて→ないで
次ぎて→ついで
悪問