春の陽気の中、今どきファッションな女の子が屈託無くはしゃいでるのを見ると胸の奥がくるぶし丈になっちゃいそうな今日この頃。
その理由についてすこし。
ここ最近、もう半年以上怒っていない。
イライラしたりすることがほとんど無いのだ。
自分でもビビるくらいの変化。
10年以上ストラグル・ウィズ・イン(内なる苦闘)な毎日だったので、正直驚く。
大人になったのもあるが、なんというか環境の変化。
男は強く優しくないとな。
と、今更ながら、思う。
そしてそんな心意気の中、曲を作りながら自分の真ん中をよく見るようにしている。
その流れで「強さとはなにか」を考えるようになって、ふと、名前を変えてみるかと思い立った。
強いものは優しい。
強いものは柔らかく大きい。
そんなキーワードを元に。
名前をひらがなにしてみようと。
「ワタル」から「わたる」へ。
カタカナだとちょっとトンがってる感じあるし、でも割と気に入ってたけど、まあ、今年は凄い変化過渡期なので、ちょうどいいこの春の年度始まりのタイミングで。
ひらがな、いいかも!と。
ひらがなって日本独自の文字。
他の国にはない文字。
これぞ日本文化である。
柔らかく、曖昧で、強く、ヘンテコな文字。
昔の日本人、よくもまあこんな文字をあみだしたもんだ。
調べたら、平安時代ちょい前からあるらしい。
チョンマゲとか着物とか、ワラジとか、畳とか、なんで靴じゃない?椅子じゃない?なんでパンツタイプにしなかった?動きにくいだろ!お歯黒とかなんだよ!とかツッコミどころ満載な日本文化。
そのヘンテコな日本人の末裔である我々。
しかしながら、そんな独自性あふれる特殊な文化だからこそ、美しい側面も沢山ある。
ひらがなはそのどっちも持っている気がする。
そしてそんな類稀な個性をもっているからか、ひらがなってきちんと書こうとすると難しい。
つか、オレは字が下手だから、ひらがなはなかなかの強者である。
子供の頃習字を習っていたが、硬筆は全くダメであった。
オレの母は展覧会に出展するくらいの習字の先生なのだがオレは全くダメである。
よく「お前の字はミミズの這ったような字やなあ」などと友達に茶化されていた。
今でもそれはあまり変わらない。
もっとちゃんと練習すべきだった…。
毛筆ならちょっとはいけるが、まあ、書き方を知っている程度。
DOESのシングル「修羅」のジャケットの丸を書けるくらいである。
その点、銀魂の題字を書いているワカナベさんはうまい。もう何年書き続けているんだろう。
こないだ偶然新宿のバーでばったり会って一緒に酒を飲んだ。
初めて会った頃よりは、若干白髪も召され、お互いの時間を噛締めつつ、ロックの話やガンダムの話やらでベロベロ。最後はガッシリハグして帰った。面白い人よ。
話はズレたが、ひらがな。
ひらがなは難しく、そのぶん面白い。
そんな強く、優しく、あったかく、オリジナリティあるひらがなに魅力を見い出し、そんな存在でありたいなあと願いを込めて、ひらがなに改名した次第である。
ひらがなにするだけで、随分気持ちが変わった気がする。
より自分に近くなった気がする。
移ろいやすい現代、早すぎる情報にすぐ流されるとロクなことにならないから、自分をしっかり持っていないといけない。
音楽は垂れ流され、批評や再生回数もあてにならなくなり、変な大統領やミサイル好きがイキイキして、相変わらずカオナシどもが遠くから言いたい放題。
そんな時代だからこそ、自分を自分にしっかり繋ぎとめておかないといけない。
自分に近い事や人を大切にしないといけない。
名前なんてなんでもいいって、思うけど、やっぱり名前って大事だなあ。
と、改名してみて感じた。
なので、
2017年度から
「氏原わたる」
で揃えてやってくだせえ。
春の光が見えています。
明るく柔らかい光です。
歩を進めるには充分な光です。
で、とりあえず23日のライブサーキット。
歌舞伎町にあんなにライブハウスが乱立しているとは、今年初めて知ったこと。
新宿SAMURAIでラスト張らせていただきます。http://www.connectkabukicho.tokyo/index.php
楽しみに!!!!!
では最後に一筆。
んー。
やっぱヘタだわーw
氏原わたる