現在の御朱印の起源は、奈良の長谷寺を開山し、西国三十三箇所を人々に広めたと言われている徳道上人が冥土で閻魔大王から授かった宝印が起源と言われています。

徳道上人は重い病にかかってしまい、仮死状態に陥った際、冥土で閻魔大王に出会いました。

閻魔大王から「地獄に落ちる人があまりにも多いため、現世に三十三の観音菩薩の霊場を開き、観音菩薩の慈悲に触れる巡礼の旅を人々に勧めよ」というお告げを受け、現世に戻った徳道上人は、閻魔大王より選ばれた三十三の観音霊場の礎を築きました。これが西国三十三箇所のはじまりです。

徳道上人が閻魔大王から授かった宝印を三十三ヵ所のすべての寺院で集めると、死後に極楽浄土への通行手形となると言われています