皆さんこんばんは。

 

 

 

こちらのキャラクターご存知の方もいらっしゃると思いますが、赤塚不二夫さんの漫画「天才バカボン」に登場するバカボンです。

 

実は「バカボン」の名前はお釈迦様からきているというのをご存知でしょうか。

 

「バカボン」とは仏教用語ではお釈迦様の敬称であり、サンスクリット語の「Bhagavan(バカヴァーン)」、「Bhagavad(ヴァガバッド)」、悟れる者という意味でBuddha(仏陀、ブッダ)と同義語を意味しています。漢字では「婆伽梵」、「薄伽梵」と書きます。

 

バカボンのパパの「これでいいのだ」は”あるがまま”、”ありのままを受け入れる”という仏教の悟りの境地を意味しています。世の中には自分が思うようにならないことが多くあります。これこそが仏教でいう「苦」になります。苦とは苦しいと考えがちですが、「思うようにならない」=「苦」となります。「これでいいのだ」という言葉は、一切皆苦であることを認識し、起こったことを前向きに解釈しないといけないという意味があります。

 

「これでいいのだ」はお釈迦様の悟りの境地という意味があります。

 

ちなみに天才バカボンに登場する「レレレのおじさん」にはモデルとなった人物がいたというのをご存知でしょうか。それはお釈迦様の弟子である「チューラパンタカ(周利槃徳=しゅうりはんとく)がモデルになったと言われています。お経によるとチューラパンタカが自分の愚かさに苦しんでいた時にお釈迦様に教えを請いました。お釈迦様はチューラパンタカに「得意なものは何だ?」と問いかけました。チューラパンタカは「掃除が得意です」と答えました。お釈迦様はチューラパンタカに一本のほうきを渡しました。「塵を払わん垢を除かん」と唱え掃除をしなさいと説きました。チューラパンタカはお釈迦様の言われた通り、その言葉を唱えながら毎日毎日掃除を続けました。そのような日々を一年、二年、数十年と経った時に気が付きました。「真に払い除くべきものは、実は自分の心の中の塵であり埃なのだ」と思い、そして、誰よりも愚かだったチューラパンタカは遂に悟りを開くことになりました。