東北地方太平洋沖地震について
都内のコンビニは、買いだめや地方への物資輸送優先により、カップラーメンなどの保存食が品切れになっています。
また、東京電力の計画停電により、ビルや店舗のネオンが消え電車の本数が激減しています。
地域によっては列車の運休が続いており、閑散とした雰囲気を感じずにはいられません。
もちろん、表立って陰鬱には見えませんが、普段の見慣れた街中とは違い、幾分静まり返ってるように察します。
じつは・・・
震災後の12日(土)に、仕事で大阪へ向かう予定になってました。
前日の新幹線ダイヤが不通になっていた為、予定通り向かえるのか心配でしたが、なんとか飛び乗ることが出来ました。
大阪に着くと、都内での雰囲気とは一転、全く違った国と地域にタイムスリップしたような感覚に陥りました。
平和な街並み。
定刻通りの電車、車の往来、
芝居を観に行く親子、買い物をするカップル、卒業式を祝う人々・・・
当たり前と思っていたことの大きさに、感慨深い思いになりました。
笑うこと、喧嘩すること、冗談を言うこと、楽しむこと、食べること、移動すること、寝ること、
一つ一つの行動に、普段なら重きをおいて感じようとはしません。
だからこそ、この試練には全部意味があるのかも知れません。
ある人は語る、「大きく悩んだ分だけ、境涯が広がる」と。
そう考えると、全ての見解が楽になります。
幼い頃から、隣り合わせだった“地震”
宮城県沿岸部に、危機管理不足はなかったはず・・・
防災訓練、高台への避難、防波堤の設置または築造、徹底した地震や津波に対する意識の授受。
壊滅的な被害をうけた都市のひとつ。
宮城県石巻市
私の実家があるところです。
東北地方太平洋沖地震の影響によって、ご周知の状況がひろがっています。
私事で申し訳ありませんが・・・
依然、父との連絡がとれておりません。
いまは、今後どういった対応をしていくのか決めかねている状態ですが、後悔のない選択をしていきたいと思っています。
世の中の慣例として、何か問題が起きると、起こった原因・経緯を追及しようとします。
ただ・・・
この災害は誰かのせいではありません。
だからこそ、一人一人が出来ることを前向きに考えなければなりません。
いま私が行っているプロジェクトは、進行を自粛せざるえない状況下にあります。
しかしながら、捉え方次第では、被災者への激励として行うこともできます。
被災者を勇気づけること、支援すること、いろいろな発想が可能だと思います。
その見極めは非常に難しい判断ではありますが、復興を祈る気持ちがあるのであれば、私は自粛するのではない方法が見つかるのではないかと思います。
私は、被災者の家族であって、被災者ではありません。
こんなときだからこそ、前向きに考えたいと思います。
震災被害をうけた多くの方々へ
一日も早い復興と、ご冥福を心よりお祈り致します。
渡航輝