便利な目覚まし時計 | 渡辺やよいの楽園

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小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

 今日から子どもたちも給食弁当と、午後まで授業の平常運転。

 それにしても思う。
 お母さんって、
 ご飯をつくり掃除洗濯してくれて、一番確実に起こしてくれる目覚まし時計だなって。

 ぎりぎりまで寝てても、何度も起こししに来てくれ、ようよう起きたらほかほかのご飯と味噌汁と手作り弁当が出来上がっている。その日着ていく服も出してある。
 考えたら夢のようだぜ。
 お母さんのやることは、当たり前のように受け取っているけど、考えたらすごいよ、お母さんは。
 自画自賛じゃない。
 自分の母もそうやってくれていた。
 しかも、私もだけど母も仕事していた。
 だけど、子どもは起き抜けの態度は最悪に酷くて口もきかんし、ぶすっと学校行く。
 可愛くねー。でも、それでいいんだよな。
 お母さんのやることって、当たり前過ぎて自分が年とってからやっと理解できるもんだ。
 その頃には、親は死んでたりして。
 遅ればせながらでも、母親にありがとう、と言える人は幸せかも。
 君たちの生きる道を邪魔はしない。
 私は毎日ご飯作り、弁当作り、目覚まし時計になり、君たちを世界に送り出す。
 
 ご飯だけは美味しいのが食べたくて、美味いと評判の米「森のくまさん」を取り寄せた。
 美味い!美味すぎる!日本人に生まれてよかった!白米万歳!
 毎日朝は、おにぎり握り、弁当作る。
 一年で700個くらいおにぎりを握っている計算になる。