いやべつに、サッカーファンとかではぜんぜんないわけで。
決勝戦だとは知ってたけど、観戦する気なんかもぜんぜんなかったわけで。
ただ、私はちょー早起きなんだ。
朝4時過ぎに起きて、仕事するのがここ15年くらいの習慣なもんで。
で、その日もいつも通り起きたわけで。
で、ネットニュースで女子サッカー決勝線の真っ最中と知ったわけで。
で、なにげにテレビをつけたわけで。
最初はボリュームを絞って仕事しながらちら見だった。
先に一点米国に取られた時は、ああもう決まったな、と思った。
しかししかし、ふっと画面を見ると、なんと同点になっているではないか。
「おおおお?」と、テレビ画面に歩み寄る私。
どでかい米国選手に果敢に立ち向かう小柄な日本女子。
ああ、また一点取られた。今度こそダメか?
だがだが、奇跡は起きる。
追いつく。また追いつく。同点。
もうここら辺からテレビの前に釘付けであります。
PKだよ!
ここまできたよ。
もう十分だよ、なでしこ。
でも、十分じゃない。
守った!入れた!
なんとなんとの優勝!!!!
ぶわっと涙があふれた。
ま、まるで漫画か映画のようなストーリーのあるドラマが目の前に。
ああ、事実は小説より奇跡である。
ええいい年して感動しましたとも、素直に。
がんばろう私も、なんて思っちゃいましたよ、素直に。
ええ、女子はたおやかにしなやかに強い生き物だ。