上を向いて歩こう と PoPo Loouise | 渡辺やよいの楽園

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小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。


今、震災応援ソングで、坂本九ちゃんの「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」などがさかんにテレビCMで流れている。
 私が、「やっぱりいい歌だよね」と、ネットで九ちゃんの歌を聴いていたら、娘がやってきて、
「お母さん、わたし、この歌に似ている歌で、ずっと好きで聴きたい歌があるの」
 と、言う。
「なんていう歌?」と、たずねると、
「保育園のころに聴いた歌で、すごく忘れられなくて、今でも一番好きな歌なの。でも、歌詞もよく覚えていないし題名もわからない」と答える。
「鼻歌でもいいから歌ってごらん」と、鼻歌をを歌わせたが、私には聞き覚えのない曲だった。いろいろ聞いてみると、

「みんなのうた」の曲らしい。
歌についてくるアニメがとても美しい。
栗の木が歌詞に出てくる。
黒い犬が出て来た。

という。

「検索魔女」と自称する私、早速捜してみる。
すると、どうもUAが歌った「ポポ ルイーズ PoPo Loouise」という歌らしい。
NHKの歌なので、すでにユーチューブなどでは削除されていて、動画が見つからない。
しかし、ニコ動には見つかった。
「これ?」と、聴かせると、
「ああこれこれ!!これだよ!」
と、娘が画面に釘付けで、一緒に歌い出した

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ふと見ると、泣いている。
「ずっとずっと大好きで聴きたかった歌なんだよ、お母さんありがとう!」


幼い頃に聴いた歌。
一生忘れられない歌。
歌は、人を救う。