バラ、みどりの指、漫画、デジタルアシスタント、角膜、コンタクトレンズ | 渡辺やよいの楽園

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小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

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 今、近所の庭庭には色とりどりのバラの花が咲き誇っている。 
 私は「みどりの指」ならぬ茶色の指の持ち主で、生き物は育てるのが得意なのに、植物はダメで、すぐ枯らしてしまう。だからバラのような難しそうな花をきれいに咲かせている人に感心してしまう。

 お友達の漫画家さんが、締め切り直前にデジタルアシスタントにぱっくれられ、緊急事態とのことで、助っ人を買って出る。考えたら、人の原稿を手伝うのって15年ぶりくらいかもしれない。
 データで送ってもらった原稿に背景を張り込んだりトーンを貼ったりをPCで処理して行く。私もトーンや効果はデジタル処理しているので、どうにか指示通りこなせる。
 久しぶりの人の原稿って勉強になるなぁ。ああここはこうすればよいのか、と一目でわかる。私はペン入れはまだ手書きなので、ペンタブでモニターに絵を描けたらもっと便利なのに、と思う。私もペンタブうまく使えるようになれればなぁ。
 ところで、デジタルアシスタントを欲している漫画家さん、背景貼りこみやトーン効果くらいなら引き受けますので、手が足りない方はどうぞ。手は早いです。

 ここのところ、めっきり目の調子が悪い。
 角膜内皮細胞という角膜がある。
 黒目の内側にある細胞で、外側の角膜は再生能力があるが、内側は再生せず、歳とともにどんどん減ってしまう。これが極度に減少すると、失明もあるという。コンタクトレンズを常用している人は、酸素透過が少なく、減少率が早いと言う。
 で、私。コンタクト歴40年近く、この角膜内皮細胞がかなり減ってしまっているそうだ。
 もう眼鏡にした方がよいようだ。しかし、医者に長年眼鏡してないひとは眼鏡の矯正がむずかしくなるといわれてしまう、が、もう背は腹に変えられないじゃない。それでなくても私は左右の視力の差が2.0近くあり、眼鏡矯正が困難なのだ。眼鏡矯正では、ほとんど片目で見ている状態になってしまう。やっかいな目なのだ。それでも見えないよりはましということだ。
 それじゃ、単なる近眼くらいの若い人は先々を考えたらほんとうは眼鏡の方がおすすめってことなのかもしれない。
 歳取ってからいろいろ弊害が出てくるって、今頃知ってもなぁ。。。
 しみじみ、どんなに外側を見つくろってあがいても、身体の内の老化はどうしようもない。