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我が家のトイレは意味なく広くて、冬場は寒い。
そのため電気ストーブがついている。
そうすると、あたまのいいさび猫もかが人がトイレに入る時に、するりと一緒に入ってくる。
ストーブで背中を暖めるためだ。
子どもたちなどは、もかが一緒に入ってくることに気がつかず、そのまま猫を残してトイレを閉めてしまう。
まさに雪隠詰めなのだが、もかはのうのう背中をあぶっている。
これが危ないのだ。
背中が焦げそうなほど熱くなっても平気でいる。
そのうち燃えてしまうのではないかと心配で、トイレにもかがいないかときどきチェックしている。
新学期が近づき、また学校の役員を引き受けるはめになった。
会議に行ったら顔なじみな人ばかり来ていて、やはり引き受けてしまう人は同じようなタイプなのかな、と思ってしまう。みな仕事もちなのに、えらいなぁ、と自分のことは忘れて感心してしまう。
ずっと小説書き。
書き下ろし、官能小説読み切り、文芸小説読み切り。
頭ぐるぐるで、なぜだかすぐ眠くなる。
お菓子ばかり作ってしまう。
漫画はまだ他人に任せられる部分があるのだが、小説は逃げようがない、一人きりの仕事。
人を使うのがへたな私はさんざん他人との軋轢に悩んで来たので、自分一人の苦しみの方がまだましだと、マゾ的に思うのである。
朝倉かすみさんが吉川英治文学賞の新人賞に決まったらしい。
ほんのわずかなご縁しかない方ではあるが、おめでとうございます。
私も自分が応募してもらう賞ではなく、相手が選んでくれる賞をいただける日を目指します。
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妻の浮気現場を目撃し、逆に妻から三行半を突きつけられた飯島敬助は、ある日、誰かが落としたマリッジリングを見つけた……。淋しさに震える男女の希望に満ちた未来を描く表題作ほか全八編。電子書籍サイト「どこでも読書」で、女性の圧倒的な支持を集めた「元レディコミの女王」、渡辺やよいの傑作集。
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