美輪明宏ディナーショー | 渡辺やよいの楽園

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小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

寝る
 ちゃぶ台の下の猫だんご。
寝る
 年末進行でばたばたしている私を尻目に、この優雅な暮らしよ。

 このアメーバブログには、「検索ワード」機能がついていて、どういう単語検索で私のブログに来たかある程度分かるようになっていて、この季節「美輪明宏ディナーショー」でヒットする方が何人もいらっしゃる。私は毎年恒例の美輪先生のクリスマスディナーショーに、かかさず出席していたのだが、今年はやめた。
 というのも、去年、ちょっとこれは……と思うほど会場がひどかったからだ。
 同じホテルの同じ会場なのだが、毎年希望者が増えるせいか、去年はぎちぎちにテーブルをつめてしまい、椅子を後ろに引く事も困難な状態。その狭いせいで、いつも会場の花道を優雅にいい香りを振りまいて登場する美輪先生が、普通にステージの袖から現れたのもがっかり。また、毎年のお客様に加えて新規の方が増え、テーブルマナーのひどい人が多くなり、ショーの最中に酔っぱらって椅子から転げ落ちる人まで。会場が妙に落ち着かない。多くの人にショーを見ていただく、という意図も分かるが、すし詰めの去年のような状態は美輪先生のポリシーである優雅さや美しさからはほど遠く、去年、ショーが終わったとたん、一緒に来ている夫が「もう、いいな」と、つぶやいて、私も、もういいか、と思ってしまった。毎年夫とこのディナーショーに来る事が、一年の締めくくりだっただけに、とても残念だった。美輪先生のお歌自体は相変わらずすばらしかっただけに、余計に口惜しい。
 そのかわり、年末にこけらおとしの三谷幸喜のお芝居をひとつ取ってあり、それを夫と観に行くつもりだ。夫婦だけの外出はめったにできないだけに、欠かしたくはないのだ。