お札を刷る | 渡辺やよいの楽園

渡辺やよいの楽園

小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

工場
 夏休みのイベント。
 お札を印刷している国立印刷工場滝野川工場に見学に。

 実際にお札を印刷してる工場を見学させてくれるのだ。
 一枚の大きな紙に一万円札が20枚分刷られていく。
 ガラス一枚隔てた向こうに、無造作に何十億ものお札が重ねて置いてある。働いている人たちは、あたりまえだが普通に印刷したてのお札を運んで行く。見学に来ていた人たちが「ああ、一枚でもいいから欲しい!」と、口々に言う。ほんとうにねぇ。
 
 お札の博物館で、一億円を持ち上げてみる。
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 お土産は「お札サブレ」

サブレ
 これがなかなか美味しかった。
 
 息子は「おもしろかった」と、かなり気に入った様子。

 特に、お札の原版を細かく彫る仕事にある人は、お札が刷新されるときしか仕事がないので、普段はどうしているかといえば、腕が鈍らないように、さまざまな物を彫って練習しているという話に、感心していた。ちなみに、工場で働く人たちは全員公務員である。