![お店1](https://stat.ameba.jp/user_images/60/9d/10017826667_s.jpg?caw=800)
今日は自分の誕生日なのであるが、そういうことははまったく忘れていた。
なにせ、息子の子ども商店街の当日なのだ。
店構えから建築売り物の企画まですべてひとりでやった息子。
メニューのカレーうどんのルーは、当日開店3時間前に会場であるプレーパークに行き、一人で仕込み始める。
![お店2](https://stat.ameba.jp/user_images/a6/7f/10017826678_s.jpg?caw=800)
私はとにかく手出しできないので、見守るのみ。
おおきな寸胴鍋に2杯のカレー汁を仕込み、値段表や看板を貼付け、いざ、開店。
しかし、今回は日当りの悪い隅のスペースに当たったせいか、人の入りがかんばしくない。つぎつぎ周りの お店にお客が入り始めるのを、手持ち無沙汰で息子は見ている。すでに涙目だ。
しかし、昼時になり人出が増え、日当りが良くなるにつれ、次第に客の入りが良くなり、ついにてんてこ舞いで注文に応じるようになる。
必死でうどんをゆで、配膳する息子。
![お店3](https://stat.ameba.jp/user_images/dd/39/10017826688_s.jpg?caw=800)
母は、物陰から「巨人の星」の明子姉ちゃんのように見守る。
2時過ぎ、ラストスパート。
手作りはにわなど、最後には1円で売りつける。
そして、ついに完売。
カレーだらけ泥だらけの息子。
売り上げを計算すると、5000円近い売り上げになり、息子の表情も満足げ。
![お店4](https://stat.ameba.jp/user_images/99/4e/10017826659_s.jpg?caw=800)
がんばった息子。
しかし、早くも来年の計画を立て始めるのに、母はけっこうびびるのだ。だって、実は経費を計算すれば、 大赤字なのだよね。
でも、仕事商売の大変さ喜びを身をもって知るこの子ども商店街、ぜひ続けて行ってくれ。
私はもう若いと言えない年になってしまった。
みずみずしい感覚は失ってしまったかもしれない。
ほやほやの若い恋愛小説などは、現役の若い人にはかなわない。
しかし、若い頃も歳を取った頃の気持ちも、今は両方分かる。
しかも、子どもたちのおかげで、子どもの気持ちも再確認できる。
そういう小説が書ける。
老若男女のための小説。
そういうものが書きたい。
年を取るのも悪くない。
そう思える瞬間だ。
誕生日おめでとう、私。